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本当にホンダの「復活」と喜んでいいのか? N-BOXに続きフィットもバカ売れする「裏」にある「ブランド」の変化

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今の若い人達にとってホンダは「小さなクルマを作るメーカー」

 フィットが好調に売れる2つ目の理由は、ホンダのブランドイメージが変化したことだ。今は人気絶頂のN-BOXが国内で売られるホンダ車の30%以上を占めて、N-WGNなどを加えた軽自動車全体になると50%を超える。  その一方で、20年前は170万円台で購入できたアコードが、今ではハイブリッド専用のLサイズセダンになって465万円だ。価格は2.5倍に跳ね上がった。アコードは海外向けの車種になって売れ行きが下がり、存在感も薄れた。従って20年前を知らない今の若い人達にとって、ホンダは「小さなクルマを作るメーカー」になっている。  そのためにコンパクトカーのフィットも、フルモデルチェンジを受けて、軽自動車に準じるイメージで売れ行きを伸ばした。コンパクトミニバンのフリードも根強く、軽自動車にこの2車種の登録台数を加えると、国内で売られるホンダ車全体の約75%に達する。  以上のようにクルマの価格上昇と、ホンダのブランドイメージがコンパクト指向を強めた結果、N-BOXに続いてフィットも人気を取り戻した。その代わりステップワゴン、CR-V、シビックなどは、すべて「残りの25%」に片付けられてしまう。  これが先輩達の築いた販売系列を撤廃して(ホンダも以前はプリモ/クリオ/ベルノを用意した)、全店/全車併売に移行した末路だ。トヨタも2020年5月から全店が全車を売る体制に移行しており、価格の高い車種の売れ行きが下がる可能性を強めた。

渡辺陽一郎

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