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なぜ大麻は日本で解禁されない?「薬物生涯経験率」が低い日本に忍び寄る影…クリーンな国を守ってきた“パターナリズム”とは

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ABEMA TIMES

 9月8日、自宅マンションで乾燥大麻およそ7.8グラムを所持していた疑いで現行犯逮捕された俳優・伊勢谷友介容疑者。自宅からは4つの袋に小分けにされた乾燥大麻およそ20グラムが押収されている。 【映像】世界各国の「薬物生涯経験率」アメリカでは約44%が大麻を経験  伊勢谷容疑者は取り調べに対し、当初「弁護士が来てから話したい」としていたが、捜索関係者の取材によると9日、「この大麻は自分が吸うために持っていたものです」と容疑を認めた。  ニュース番組「ABEMAヒルズ」では、世界各国の「薬物生涯経験率」を紹介。日本と他国を比較してみると、日本における生涯の薬物経験率はかなり低い。ネットなどでは日本の大麻解禁を訴える声もある中、同番組のコメンテーターで、ニューズウィーク日本版編集長の長岡義博氏は「他の麻薬の入り口になってしまうのではないか」と危機感をあらわにする。 「薬物生涯経験率が低い日本は、圧倒的に『クリーン』な国。大麻解禁を訴える人は多いが、大麻は『ゲートインドラッグ』とも呼ばれていて、他の麻薬使用の入り口になってしまうのではないかという声もある。一旦、大麻を解禁してしまうと、覚せい剤やコカイン、ヘロインなど、他の麻薬に手を出してしまう人がいるかもしれない。すると、薬物生涯経験率が跳ね上がってしまう可能性もある」  その上で、長岡氏は日本政府が麻薬を取り締まる根拠としている「パターナリズム」(※強い立場にある者が、弱い立場にある者のために、介入・干渉すること)に言及。ほとんどの人が、麻薬なしで健康な生活が送る現実について、こう説明する。 「薬物の使用は自殺行為・自傷行為と同じで『本人が勝手にやっていることだから罰する必要はない』という見方もあるが、日本では『パターナリズム』が採用されている。国民の健康や平穏な生活のために、国が積極的に干渉すべきであるという考え方。国民が麻薬を使って働かなくなると困るというのが国の本音だが、一方で、麻薬なしで健康な生活が送れることは国民にとってはいいことでもある。だから結果的に国全体としてパターナリズムという考え方を選択している」  日本で大麻は所持しているだけでも犯罪だ。薬物生涯経験率の低いクリーンな国だからこそ、国民にとって何がいいことなのか、考えていく必要がありそうだ。 (ABEMA/「ABEMAヒルズ」)

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