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コロナ禍で「昭和の大物」も愛した銀座の老舗が次々閉店

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マネーポストWEB

 日本一地価が高い街・銀座──普段なら多くの人で溢れかえるが、コロナ禍では、その賑わいも鳴りを潜めている。街が閑散とする中、高すぎる地価や家賃に悲鳴を上げ、企業や資産家が店舗を手放すケースが続出している。 【写真】銀座のタクシー乗り場

“昭和の大物”が愛した老舗も、次々とその歴史に幕を降ろしている。

 4月から地下1階から2階までの3フロアをKDDIに貸し出すことを発表した「山野楽器銀座本店」から晴海通りを築地方面に進むと、歌舞伎座がある。その近くで歌舞伎座が開場する前から152年間にわたって営業を続けてきた老舗弁当店「木挽町辨松(こびきちょうべんまつ)」は、4月20日をもって廃業の決断を下した。

 美食家として知られた作家・池波正太郎や、十八代目中村勘三郎ら歌舞伎俳優に愛されたが、新型コロナによる歌舞伎座の休演で売り上げが落ち込んだことが決め手になったという。

 歌舞伎座からほど近く、1947年に創業した築地のビアレストラン「レバンテ」は3月25日に閉店。帝国データバンクによれば、同日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。作家・松本清張の『点と線』など、多くの作品の舞台となった名店だが、近年は赤字決算が散発され、コロナ禍でさらに業績が悪化してしまった。

 半世紀以上続く展示会場「ニコンプラザ銀座」(7丁目)も、10月末での業務終了予定を発表。写真家の荒木経惟氏がフリーになった直後の1976年に個展「わが愛・陽子」を行なったことでも知られる。

「若手・ベテランを問わず、写真家にとってここで個展を開くことは名誉なことでした」(50代ベテランカメラマン)

 昨年の海外からの観光客数は3188万人と過去最高を記録したが、今年は500万人未満に落ち込むと見込まれる。そのためインバウンド需要を見越していた業種も岐路に立たされている。

 中古ブランド品販売店「ロコシーラ」は5月26日、銀座本店を含む全5店舗の閉店を発表。店舗によっては売り上げの大半がインバウンド客によるものだったという。

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