【特集】小さなリベロのキャプテン、大きな挑戦~戸江真奈選手~(久光スプリングス・鳥栖、神戸)「気持ちはボールに伝わる」(読売テレビ「あすリート」)
歯車がかみ合ってきたチーム、12月の皇后杯で2大会ぶりの優勝
今回は、バレーボールVリーグ、久光スプリングスのキャプテン、戸江真奈選手(27)。福岡県出身の戸江選手は、チームを率いて2季目になります。昨季は8位と低迷し、7度のリーグ優勝を誇る強豪のキャプテンとして、悩むことも多かったといいます。(戸江)「やっぱり(キャプテンとして)まとめるっていうのも大事だけど、まずは自分がプレーでチームに貢献することを今は意識してやっています。」リーグ開幕時は苦戦もありましたが、去年12月の皇后杯では2大会ぶりに優勝を飾りました。東京五輪日本代表の石井優希選手や、成長著しい22歳のアタッカー、中川美柚選手も活躍し、チームは確実に上昇気流に乗りつつあります。
練習拠点の神戸での生活は9年目、すっかりお気に入りの街に
戸江選手は、東九州龍谷高校を卒業し、久光スプリングスに加入して9年目になります。チームの活動拠点は兵庫県神戸市。福岡出身の戸江選手にとって、神戸は特別な地になっているようです。(戸江)「神戸大好きです。お店もたくさんあるし(街が)落ち着いていて。人当たりもよくてすごく住みやすいです。(将来は)絶対神戸に住みます。」そう語るほど、お気に入りの街に。オンとオフの切り替えもしっかりできているようです。
ポジションは変わっても…チームのために
(戸江)「私、元々スパイカーだったんでアタックを打ちたい、っていう気持ちはたまに今も出てくるんですけど…。」時にはもどかしい気持ちが出てくることもあるという戸江選手。お姉さんの影響で、小学校からバレーボールを始めました。今のポジションは、リベロ。守備専門のポジションであるリベロは、アタックすることはできません。相手の激しいスパイクやサーブを受け、次のアタックにつなげる縁の下の力持ち。戸江選手がプレーする中で心がけていることがあるといいます。(戸江)「どれだけ今はチームのために、(レシーブ)1本目を強くするか、っていうのをこだわって。本当に自分の気持ちってボールに伝わるんで、その人のためにっていう想いをボールに自分で伝えて、その人がやっぱりスパイクを決めてくれたのもすごくうれしいなって思います。」すべてはチームのために。ボールに自分の気持ちを込めて、レシーブをあげ続ける戸江選手。チームは今週末、福岡県・久留米で、今年の初戦となるPFU戦を迎えます。コートでひと際声を上げ、ボールに飛び込み続ける献身的なキャプテンの姿は必見です。(読売テレビ「あすリート」1月15日放送)