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「なぜ副業を認める企業が増えないの?」 ~企業と個人を悩ませる「4つのパラドックス」とは~

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LIMO

パラドックスを軸に「副業」を考えてみる

労働時間パラドックスは各社共通ですが、それ以外の4つのパラドックスについては、会社によって考え方が違います。パラドックスを軸に、企業と個人がコミュニケーションを取れるかが、副業容認のポイントとなるように思います。 企業は個人の意見に耳を傾け、どこまでを留保し、どこまでを事業戦略に活かしていくかを検討してみてください。個人は会社や上司に交渉したり、相談したりする時に、自分本位ではなく、相手側に起きているパラドックスの視点を持ってコミュニケーションを進めてみましょう。

成長企業が活用する「プロ人材」の出現

企業側からすると副業解禁の流れはマイナスに捕えられがちですが、「自社を副業とする人材」のような外部人材の活用は、多くの企業にとって自社の発展につながる一手だと言えます。 弊社が手がける、雇用のコストをかけずにハイクラスな「プロ人材」を、必要な時に必要な分だけ活用するサービス「プロシェアリング」は、現在案件数が4,700件を超え、創業時から6年で急拡大を見せています。 なぜここまでの広がりを見せているのか。外部のプロ人材を活用する企業のメリットは主に3つあります。1つ目は、社内にはない専門性・知見を取り入れられること。2つ目は、経営のスピードアップを図れること。3つ目は、投資対効果が可視化されることです。 老舗菓子屋「榮太樓總本鋪」は、創業200周年を機にリブランディングを決意。広報のプロ人材が伴走し、新社是の策定や記念商品の開発、ブランドの見える化を図るための特設サイトを開設し、伝統・ストーリーを次世代に引き継ぐブランド戦略を構築することに成功しました。 榮太樓總本鋪がなぜ現代まで続いてきたのか、これまで何となく思っていたことを明確に言語化できたと経営者は語ります。 新規事業の立ち上げでプロ人材と出会い、成功確度を高めた事例もあります。 不動産の販売、賃貸、流通を行う㈱コスモスイニシアは、2016年当時、新たにホテル事業を立ち上げました。この立ち上げまでの期間限定でプロジェクトに参画したのが、ロイヤルパークタワー汐留の元社長です。 的確なアドバイスを行うプロ人材と機動力の高いプロジェクトメンバーが息を合わせ、スピーディーに事業を推進し、訪日外国人旅行者向けアパートメントホテルが無事にオープン、会社として宿泊事業を確立しました。現在までに総計1,500室ほどの計画があり、稼働も順調です。 このように、実際に多くの成長企業が正社員雇用にこだわらず外部人材の知見を活用した経営改革を始めています。 また、個人に目を向けると、現在はプロとして活躍している人材が、正社員として1社に勤めていた時代は自身の職能に自信が持てなかったという話もよく聞きます。「たまたま知り合いの相談に乗ったことが想像以上に喜ばれた」「副業で小さく始めていたらいつの間にか本業の収入を超えていた」などの事例も。 副業に関するさまざまな問題も、企業と個人それぞれが小さく始めていくことが重要ではないかと思います。  プロフィール 久保田 雅俊 1982年生まれ、静岡県出身。学生時代から複数の事業の立案を行う。21歳の時に、地元の進学塾を経営していた父親が意識不明となり、10年間に渡って父親の介護を余儀なくされる。父親が経営していた企業は継続不可能となり、自身の手で会社の清算をすることとなる。その経験から企業経営には「金」以上に「人の経験・知見」が必要であるという考えにたどり着いた。2014年㈱サーキュレーションを設立。プロフェッショナル人材の経験とスキルを複数社で活かすプラットフォーム「プロシェアリング」を運営し、2020年現在、プロフェッショナルのネットワークは1万3,000人、導入企業は1,500社を超える。副業として登録し、その後独立する人材も多数在籍。副業/複業時代の新しい働き方メディア「nomad journal」の運営も行なっている。 【参考】 (※)「副業について」エン転職調べ 榮太樓總本鋪 コスモスイニシア

久保田 雅俊

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