世帯年収1000万円でも貯まらない「高所得貧乏」ありがちな習慣
「年収1000万円」と聞くと、贅沢な暮らしができているんだろうと思う方が多いのではないでしょうか? 実際に年収が1000万円の世帯はどのぐらいいるのでしょうか。そんな憧れの世帯年収の方こそ「苦しいゾーン」と言われ、貯金ができない家庭も多いようです。そんな最近よく耳にする「高所得貧乏」と言われる人たちは、なぜお金が貯まらないのでしょうか。
年収1000万円の世帯はどのぐらい?
総務省統計局が公表している「家計調査(2019年度) 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」(年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高)によると、二人以上の世帯で、年収1000万円以上の世帯の状況は以下のようになっています。 ・年収1000万円以上1250円未満…7.15%(貯蓄額平均:2280万円) ・年収1250万円以上1500円未満…3.15%(貯蓄額平均:2643万円) ・年収1500万円以上 …3.03%(貯蓄額平均:4594万円) これを見ると、「入ってくる金額が違うと、貯めることができる金額も違うなあ。」と思う人も多いのではないでしょうか? しかし、これはあくまでも平均の話。中には、高収入世帯にもかかわらず、「貯蓄が少ない」「貯められない」という世帯も少なからずあるようです。
データに見る『貯蓄額100万円未満の世帯はどのぐらい?』
前述の調査の結果より、年収1000万円以上の世帯のうち、貯蓄100万円未満の世帯がどのぐらいいるのかを確認してみましょう。なお、総世帯数は621万6718世帯。全体に占める貯蓄100万円未満の世帯数は66万7143世帯で、10.73%となっています。 貯蓄100万円未満の世帯 ・年収1000万円以上1250円未満…3.57%(1万5892世帯) ・年収1250万円以上1500円未満…2.43%(4770世帯) ・年収1500万円以上 …0.79%(1494世帯) 収入に比べて貯蓄額が心もとない、という世帯は、たしかに存在しているということがわかります。