「覚悟はありました。だからずっと電話が気になっていた」現役ドラフトでロッテ→西武移籍の平沢大河…苦しんだ“甲子園の星”を支えた言葉と「強い想い」
「頑張れよ」先輩が口々に
現役ドラフト翌日。ZOZOマリンスタジアムに姿を現した平沢に、先輩選手から「頑張れよ」と次々に声がかかった。球場を後にする時、冬の空は気持ちいいほど晴れ渡っていた。 「チャンスだと思っています。心機一転、頑張ります」 その空を見て思い出したのは、やはりファンへの思いだった。 「どこの球場でもどこのファンよりも声量が凄いし、励みになっていた。結果を出して頑張ることで今まで支えてくださった皆様に恩返しがしたいと思います」と口にして、笑顔で思い出の詰まった場所を後にした。 ライオンズでは背番号「39」を背負い、新たな一歩を踏み出す。同学年では柘植世那捕手、平沼翔太内野手が、仙台育英の先輩には松原聖弥外野手もいる。今井達也投手とは栃木で自主トレを一緒に行ったこともある。新しい戦いの地、新たな縁を大事にしながら平沢は次の舞台でも精一杯プレーする。決して忘れ得ぬ東北への想いや大切な言葉、そしてマリーンズファンへの感謝も胸に、「原点」の鋭いスイングを見せるつもりだ。
(「プロ野球PRESS」梶原紀章(千葉ロッテ広報) = 文)
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