親子3代調教師となる橋田宜長新調教師、亡き名馬と友に活躍誓う
2025年の新規調教師免許試験の合格者が5日に発表された。騎手の合格はなく、東西の調教助手9人が難関を突破。手塚貴久師の長男貴徳助手(32)、橋田満元師の長男宜長助手(36)といった、日本調教師会会長を務めた2人の調教師の子息が合格者に名を連ねた。9人は来年1月から調教師となる。 【写真】父の橋田満元師 ◇ ◇ ◇ 親子3代のトレーナーとなる橋田助手は亡き名馬と友に活躍を誓った。目標のレースに挙げた天皇賞・秋は、父の満元調教師(写真)が管理したサイレンススズカが悲運に見舞われた一戦。「僕も(競馬場に)いて本当に落ち込みましたが、永井オーナーが『こういう馬をまた育てましょう』とおっしゃったと聞き、励みになりました。祖父も父も天皇賞(春)を勝っているので、勝てる馬をつくりたい」と意気込んだ。助手時代の思い出の1頭に挙げたのはスズカロング。「幼稚園から小学校まで同じクラスだった(藤岡)康太と勝てた唯一の馬。『調教師になって一緒に勝ちたい』と言っていたんですが…」と幼なじみをしのんでいた。 ◆橋田宜長(はしだ・よしたけ)(1)1988年(昭63)10月4日(2)36歳(3)栗東・中竹(4)5回(5)留学したドバイでウオッカのラストレースを見て、競馬の魅力に携わりたいと思った(6)1頭1頭の能力をうまく引き出せるようにスタッフと力を合わせたい(7)父は最後まで学び続ける姿勢を持っていたので、自分もずっと勉強していきたい。 新調教師略歴の項目(1)生年月日(2)年齢(3)所属(4)受験回数(5)志望動機(6)目標(7)抱負