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「嘆きの壁」の2つの秘密 『独身リーマン、世界へ』(6)

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ラジトピ ラジオ関西トピックス

 これは新型コロナウイルスの影響で年に一度の楽しみ(海外一人旅)を自粛することになってしまった独身男性社員(兵庫県在住)が、いつかの夏休みを振り返っていく連載企画です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  民家の屋上から太陽の光をまぶしく反射する黄金のドームを望み終えると、次は「嘆きの壁」を目指すことにします。  旧市街は何の変哲もない風景ですら楽しませてくれます。裏路地の細い道にも無数の商店が開いていました。 「旧市街地は観光地やから家賃とかも高いんかなあ??」 「(謎の円形の大きな置物を見て)このお土産を買う人いるんやろか?」 「ここはスロープになっている。バリアフリー対応やな」  そう思っていたら、セグウェイに乗った少年とすれ違ったり……。  高い壁に挟まれた裏路地、頭上には細い一本道の空がのぞいていました。  しばらく歩くと「嘆きの壁」に到着。夕陽に照らされた白い壁は遠くからでも迫力を感じました。  この壁は、向かって左側が男性・右側が女性と、祈りの場所が分かれており、パーテーションで分断されています。  男性は、神への敬意を表すという意味で「キッパ」と呼ばれる帽子のようなものをかぶるルールになっています。  無料で貸し出されている「キッパ」を頭に乗せて、日本の神社と同じように手水をしてから祈りのエリアへ入場しました。  超正統派のユダヤ教徒らに習って、手や額を壁に当てて祈ります。冷んやりした石の温度を感じながら、数秒間の瞑想。隣の人はどんなことを想っているのかを考えていました。  そして、壁に近づいて見てびっくり。無数の紙切れが石の隙間に挟まっています。これらは神様に送る手紙なんだそうです。  その大量の手紙を見て、この壁は「祈るだけの場所」ではなく、「祈りを受け止める場所」なんだと思い知ります。 「嘆きの壁」を体感し終え、少し離れて振り返って見ると、もうひとつ気がついたことがありました。  真っ白に思えたその壁は、たくさんの信者や観光客の「祈り」を受け止め、平均身長の高さだけ、きれいに(?)黒ずんでいました。 ≪つづく≫ (大西草太)

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