箱根駅伝優勝7回のノウハウを 青山学院大学 原監督が経営者セミナーで講演
箱根駅伝で、青山学院大学を通算7回の優勝に導いた原晋監督の講演会がきょう、札幌で開かれました。講演会は、札幌商工会議所などが主催する若手経営者向けセミナーの一環として開かれました。今回は箱根駅伝で培った青山学院大学の組織づくりのノウハウを学び企業の人材育成に生かしてもらうのが狙いで、若手の経営者などおよそ150人が参加しました。原監督は、講演の冒頭で専任コーチがいなかった就任当初のチーム事情についてこう話しました。 原監督「寮から大会会場や練習会場への車の送迎、大会会場でのビデオ撮り、タイム取り、すべて奥さんに任せなければいけない状況だった。監督の奥さんがグラウンドに足を運んでそういうことをする文化(が当時は)ありませんよね。よく嫌味を言われました」 原監督は、選手を引退した後、所属先の企業でベンチャー企業の立ち上げにかかわったことがあり、その経験から、創業直後のスタートアップの時期とそれ以降にわけて、組織作りに欠かせない要素を解説しました。青山学院ではチームのやる気や能力を引き出すことを重視しているといい、そのためのコミュニケーションの方法について話すと、出席者がメモを取るなどして熱心に聞き入っていました。