パリ2024オリンピック タヒチの波を制したのは地元カウリ・ヴァーストとキャロラインマークス
CT選手が日本チームを引っ張る
結果を期待されていたCT選手のカノア五十嵐、コナー・カラサワ・オレアリーがラウンド3で敗退してしまい本人達も悔しい思いをしたている中、勝ち上がっていた稲葉玲王と松田詩野のサポートに周り全力で日本チームとして戦っていた。 世界トップの選手がチームを引っ張るという状況は、勝ち上がっていた選手はとても心強いチームとなっていたに違いない。
男子金メダルはチョープーを知り尽くしたフランス代表カウリ・ヴァースト
決勝はフランス代表カウリ・ヴァーストとオーストラリア代表ジャック・ロビンソンのマッチアップ。カウリ・ヴァーストが1本目に9.5をスコアし2本目には8.17を出し、開始早々に合計17.67とし試合をリード。対するジャック・ロビンソンは1本目で7.87をスコアしここでリズム良く波に乗り巻き返して行きたいものの、後半に入り波が来なくなってしまい、ここで試合終了。 このまま地元フランス代表のカウリ・ヴァーストが金メダルを獲得した。
女子の金メダルはアメリカ代表キャロライン・マークス
女子の決勝はアメリカ代表キャロライン・マークスとブラジル代表タティアナ・ウェストン・ウェブが対戦。 試合序盤から波が来ない状況が続き後半へ。後半に入ったところでキャロライン・マークスが7.5をスコアし試合をリード、タティアナ・ウェストン・ウェブも最後まで諦めず追い上げるも、このままキャロライン・マークスが逃げ切り金メダルを獲得。 キャロライン・マークスは前回の東京オリンピックでは3位決定戦で日本代表の都筑有夢路に敗れメダルを逃し悔しい思いをしていたが、今大会、悲願の金メダルを獲得となった。
メダルを獲得することの難しさ
オリンピック競技として2回目の開催となったパリオリンピック。 東京オリンピックでメダルを獲得した選手で今大会出場していたのは日本代表のカノア五十嵐とアメリカ代表のカリッサ・ムーアの2名のみ。カノア五十嵐はラウンド3、カリッサ・ムーアは準々決勝で敗退と2大会連続メダルの夢は惜しくも叶わなかった。 どの競技も2大会連続でメダルを獲得することは非常に難しいことだが、サーフィンは大会が行われる会場によって波の特性が異なり、更にその日、自分の試合時間の中でも波の状況が変わるので相手以外にも波の状況に合わせる対応力を身につけることや、サーフボードの調整など考慮しなくてはいけない要素が多い。それがサーフィンの魅力でもあるが、連続して勝ち続けることの難しさを感じた。今回のパリオリンピックのメダリストが次回のロサンゼルスオリンピックでメダルを獲得することができるのかも注目していきたい。 チョープーの脅威的な波に果敢に挑戦する姿に感動した人は多いだろう。 サーフィンのシーズンは真っ只中。日本代表として出場していたカノア五十嵐は8月6日から8月11日までアメリカ合衆国カリフォルニア ハンティントンビーチで行われるLexus US Open of Surfingに出場。東京オリンピックに出場した大原洋人や銅メダリストの都筑有夢路も出場する。 サーフィンの大会は1年を通じて世界各国で開催されている。生配信で放送される大会も多く、シーズンは始まったばかり。ここから続く激戦にも注目したい。