さらば銀行! りそなの挑戦と限界
<2018年3月3日号> 「銀行窓口でお客さんが入金するとき、赤い伝票にお客さんの名前と入金額を書かせているやろ。あれは何でや?」 15年前、そう尋ねられたことを今も鮮明に覚えている男がいる。りそなホールディングス(HD)傘下の関西みらいフィナンシャルグループ(FG)の社長、菅(かん)哲哉だ。 菅は15年前、りそなHDのコーポレートガバナンス事務局で社外取締役の担当を務めていた。冒頭の質問を発したのは、りそなHDの社外取締役の一人だ。
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