FW須山はハット!MF高井は3アシストの活躍で摂津が快勝
9月26日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選2次予選4回戦がJ-GREEN堺で行われ、北千里と摂津が対戦し摂津が北千里に4-0で勝利し5回戦に進出した。勝利した摂津は5回戦で高円宮杯JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020関西所属でBグループの首位を走る東海大仰星と対戦する。 【フォトギャラリー】北千里 vs 摂津 北千里は2回戦から登場し旭に2-0、3回戦で茨木西に2-1で勝利。対する摂津は3回戦から登場し大阪商大堺に1-1(PK10-9)で勝利してこの4回戦に勝ち上がってきた。 序盤から球際で激しくプレイする両チーム。主導権を巡る攻防が繰り広げられる。それでも「強度の部分は練習で意識させている」(摂津・坂元監督)摂津が局面で上回り、徐々に押し込み始めると28分、キャプテン7番MF高井佑絃が左サイドにポジションを取って縦パスを受けながら「相手のサイドが食いついてきていたので狙っていた」DFとうまく入れ替わり縦に突破しクロスを入れる。これを11番FW須山蒼梓がうまくコントロールしゴール右下にシュートを流し込んで摂津が先制に成功する。続く38分、摂津は左CKをファーで折り返したボールにまたも須山がヘディングで合わせ追加点を上げる。 後半、反撃に出たい北千里は10番MF吉松葵豊を投入。すぐさま吉松は右サイドからピンポイントクロスで決定機を演出するもゴールには繋がらず。すると摂津も動き10番MF井上駿と19番FW吉田蓮太を投入。するとその2人がすぐさま期待に応える。62分、吉田が右サイドを縦に突破して起点を作ると下げたボールを高井がPA内中央でフリーになった井上に繋ぎ、井上が落ち着いてシュートを流し込み摂津に待望の追加点が入る。これで勝負を決めた摂津は75分にも須山がシュートを決めハットトリック達成。それでも諦めない北千里は終了間際、意地を見せ右サイドからのクロスに18番FW種市悠が飛び込むもゴールならず。結局試合は4-0で終了し摂津が勝利した。 勝利した摂津の坂元監督は試合後「しっかり繋いでくる相手だったのでそれに対して守備は働きかけました。攻撃はまだまだ発展途上なんですが、その中でセットプレーも活かして4点取れたところはよかった」と試合を振り返り、次戦に向けては「東海大仰星は硬い守備が際立っている印象。それでもどこかの部分で上回らなければ当然次には行けないのでしっかり研究して挑みたいと思います」と話した。 この試合ピッチ全体に顔を出し、3アシストを決めた摂津キャプテンの高井は「入りとしては今までと比べて良くはなかった。途中で落ち着けたけど完全に自分たちのペースにはならなかった。自分たちの普段のサッカーは出来なかったけど結果4点取れたのは良かった」と試合を振り返った。これで5回戦進出となり相手は強豪の東海大仰星だ。「僕らが1年の時先輩が東海大仰星とやってPK戦までやっていい試合を見せてくれたので、次こそは勝ってやろうと思います」と意気込む。「良くも悪くも波がある。雰囲気が悪いとそのまま沈んじゃうけど、乗り出したら止まらない」という今年の摂津が波に乗って東海大仰星に挑む。 (文・写真=会田健司)