【ブランド初の市販EV】フォルクスワーゲン、eゴルフ生産終了 ID.3へ世代交代
欧州で最も人気のあるEVの1つ
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】フォルクスワーゲンeゴルフ【ID.3やゴルフ8と写真で比較】 (121枚) フォルクスワーゲンは、ドレスデンの工場でID.3の生産ラインを新設する準備を進めるため、電動ハッチバックのeゴルフの生産を終了したと発表した。 2014年に発売されたeゴルフはフォルクスワーゲンにとって初のバッテリーEV で、2019年に生産終了した7代目のゴルフをベースにしていた。 航続距離は290km(ID.3の半分強)で、当初はフォルクスワーゲンのヴォルフスブルク工場のみで生産されていた。2017年には需要に応えるために規模を拡大し、ドレスデンでも生産を開始した。 2017年の一部改良では、バッテリー容量が24.2kWhから35.8kWhにアップし、航続距離が約42km伸びた。6年間で合計14万5561台を生産しており、欧州で最も人気のあるEVの1つとなっている。 ドレスデン工場は3週間の閉鎖の後、1月末にMEBプラットフォームをベースとしたID.3の最初の生産を開始する。フォルクスワーゲンによると、ID.3は3か月前に発売されて以来、すでに2万8000台以上が欧州で納車されているという。 ドレスデン工場は、大部分がガラス張りのデザインであることから「ガラスの工場」と呼ばれ、これまでに高級セダンのフェートンやベントレー・フライングスパーなども生産してきた。 工場長のダニー・アワースバルトは、次のように述べている。 「eゴルフの終了は、ID.3の始まりでもあり、あと数週間でガラス工場の新章が始まります」 「ツヴィッカウに続いて、新しいモジュール式の電動ドライブシステムを使用した車両を製造する、欧州で2番目の拠点となります。フォルクスワーゲンはこのように、グループ全体の電動化戦略におけるザクセン工場の重要性を強調しています」
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