日本にはコレがある! 〈三菱〉トライトン
アメリカ西海岸的ライフスタイルを身上とする以上、やっぱり心のどこかに「いつかはヘビーデューティ!」な夢って、あったりしません? サーフボードやウエットスーツなんかの海道具をザクッとデッキに放り投げたらワイルドに運転席に乗り込む。で、そのまま窓全開で濡れた髪を乾かしながら、ちょっとコーヒーを買いにドライブへ……。う~ん、やっぱりめっちゃイイ(憧)! で、そうなると、どのクルマが最適かってことなんだけど、日本にはコレがある。〈三菱〉トライトンだ。
一部に熱狂的なファンを持つ大型のピックアップトラック。だけど事実、日本市場においてはサイズ感などの問題から“売れる”とは言い難いと判断されていたのだろう。トライトンも〈三菱〉の中では北米はじめ、グローバルモデルとして幅広い認知をされながらも、日本には2011年の初代モデル以降、正規販売をされてこなかった。しかし今年、3代目へのフルモデルチェンジを機に、唐突に日本での販売を開始(喜)。メディア含めてこれまで国内正規モデルでは〈トヨタ〉ハイラックス一択に絞られていたコアファンも大喜び。それに伴ってその名が改めて世に広がったというわけで、いやほんと〈三菱〉さん、ありがとうございます。
久しぶりの日本市場導入とあって、先代モデルの印象がほとんど薄れている中、新型はことさらに新鮮かつ先進的に見える。同社のデリカD:5などでおなじみのデザイン“ダイナミックシールド”顔をまとっていて、威風堂々なのだ。 サイズは全長5360×全幅1930×全高1815㎜と、横に立つとまさに小山のような威圧感を感じるほど。その大きな顔にこのデザインなのだから、印象に残らないワケがない。実に寸法をうまく生かしているといえる。 しかし、実は乗ってみると意外なほどに扱いやすいことこそ驚愕なのだ。注意すべくは交差点や駐車場などでの小回りでの取り回しのみ。つまり、巻き込み含む全長だけを注意すれば、ヒップポイントの高いドライビングポジションのおかげで、しっかり周囲が見渡せるから、幅と高さに関してのネガティブはほぼ考えなくていいほど。