プロ野球OP戦結果のジンクス? 楽天が優勝すれば最下位脱出できる?!
一方、ラミレス監督を迎えた横浜DeNAは、このままオープン戦最下位で終われば、嫌なジンクスと戦わねばならない。過去10年を見て2008年の巨人を除きオープン戦最下位チームから優勝チームは出ていない。しかも、その例以外、すべてがBクラスだ。 【過去10年のOP戦最下位チームと公式戦成績】 2006年 オリックス(5位) 2007年 オリックス(6位) 2008年 巨人(優勝) 2009年 阪神(4位) 2010年 横浜(6位) 2011年 横浜(6位) 2012年 阪神(5位) 2013年 中日(4位) 2014年 ヤクルト(6位) 2015年 広島(4位) 例外となった2008年も阪神が独走。原巨人は、最大13ゲーム差をつけられていたが、8月に本拠地で阪神に3タテして勢いづくと一気に逆転V。「メイク・レジェンド」と呼ばれる奇跡に近い優勝劇だった。昨年“男気”黒田を迎えながらオープン戦最下位に沈んだ広島も、あと1勝に泣いてCS出場を逃している。 ただ、ラミレス監督を迎えた今季の横浜DeNAは、大胆起用が目立ち、課題だったキャッチャーには、ルーキーの戸柱を抜擢、20日には、同じくルーキーの柴田を「セカンドかショートかで開幕スタメンで起用する」とラミレス監督が断言した。石川、梶谷が開幕に間に合わないのは痛手だが、すり足打法でさらに進化した主砲の筒香を軸に、2番にバントをさせない超攻撃的な布陣は脅威だ。一番のウイークポイントだった投手陣の整備に関しては、開幕投手に指名した山口が足首を痛め回避せなばなくなったのが誤算だが、ルーキー左腕の今永が加わって、チーム内競争を刺激したのはプラス材料。それでも、ジンクスを気にかけないためにもオープン戦最下位だけは、脱出しておきたいだろう。 ここまで書いておいて……最後に念を押すが、オープン戦の成績と公式戦の成績には正確な相関関係はない。ただ問われるのは、チームにどんなプラス材料が生まれたかの内容である。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)