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自宅待機で逆に高まる健康リスク 自宅で出来る対策は?

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NEWS ポストセブン

 その結果、血管が詰まりやすくなり、高血圧や動脈硬化が進みます。エコノミークラス症候群と同様、血栓ができやすくなることで、肺塞栓や脳卒中など他のさまざまな病気の引き金にもなります」

 オーストラリアのシドニー大学は2012年、45歳以上の22万人の男女を3年以上追跡し、「座っている時間」と「死亡リスク」の関係を調べた研究結果を発表した。1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人に比べて、死亡リスクが男性で32%、女性では62%も高まったという。

 さらに「テレビの見すぎ」も危険だ。英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された論文によると、英国の研究チームが、50歳以上の男女約3600人を対象に単語記憶テストを実施。1日当たりのテレビ視聴時間と認知機能との関係を調査した。6年間の間隔を空けてテストを行なうと、テレビの視聴時間が1日平均3.5時間以上の人は、3.5時間未満の人に比べて、著しく記憶力が低下していたという。

「テレビを見ることで受動的な情報は得られますが、自分で物事を考えていないので脳はあまり使っていない。そのため視聴し続けると、脳の中の記憶を司る領域の活動が落ち、徐々に認知機能が衰える。さらにテレビ漬けの生活で人と会話しないことも脳の機能低下を招き、認知症につながります」(北村氏)

 他人と交流しないことの健康リスクはデータでも裏付けられている。健康長寿の研究を行なうJAGES(日本老年学的評価研究)プロジェクトが、65歳以上の高齢者約1万2000人を対象に調査したところ、同居以外の人との交流が週1回未満の場合、要介護2以上になるリスクが1.4倍、認知症の発症リスクが1.39倍になったという。

 自宅に居続けることのリスクは、想像以上に高いのである。

 とはいえ、積極的に外出して新型コロナへの感染リスクを高めるわけにもいかない。北村氏が勧めるのは、自宅でできるストレッチや体操だ。

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