コロナで運営困難に、子ども教室閉鎖で「さよなら会」
島根県出雲市荻杼町で保護者の運営により16年間活動してきた放課後子ども教室「北陽わんぱくクラブ」(松井純代表)が、3月末で閉鎖されることになった。新型コロナの影響で利用者が減るなど、今後の運営が困難なため判断した。28日に「さよなら会」が開かれ、児童や以前に利用していた中学生が施設との別れを惜しんだ。 同クラブは、北陽小学校の学童保育に待機児童が出たことから、2005年に民家を借りて開設。保護者でつくる委員会が運営し、昔の遊びや自然体験を取り入れた指導を行っていた。 利用する児童は、長期の休みには15人程度いたが、20年度は新型コロナで4人にまで減少。さらに、安全管理から必要な2人の指導員の確保が難しく、閉鎖を決めた。 さよなら会には、児童生徒と保護者ら約30人が集合。餅つきをして、川遊びなどの思い出を話しながら味わった。中学校に進む山本羽優斗君(12)は「みんなとたくさん遊べるのがよかった。クラブの人と会えなくなるのが寂しい」と惜しんだ。
同クラブはこれまでに178人が利用しており、松井代表(58)は「何とか継続したかったが残念。協力してくれた保護者やスタッフに感謝したい」と話した。