鹿島学園|ビジャレアル遠征で意識改革 主体的な議論→修正→解決で組織力改善【選手権出場校紹介】
【KEY PLAYER】FWエゼ・トベチク
FWに転向して約3カ月。コンバート当初はサッカー人生で初めて最前線で起用されたため、「FWとしてどうプレーしていいかわからなくて、戸惑いながらプレーすることが続いた」。だが、仲間に助言を求めながら、FWの動きを学習。ボールの引き出し方や背後への飛び出す動きのコツを掴むと、瞬く間に才能が花開いてストライカーとしての地位を築き上げた。 ナイジェリア人の父を持つエゼの武器は、体の強さを生かしたポストプレーと豊富なシュートバリエーション。明秀日立との予選決勝では身体を張ったボールキープで攻撃の起点になると、延長戦で値千金の決勝ゴールを奪った。 セレッソ大阪U-15でプレーした中学時代はU-18への昇格を逃し、「自分の中でも上がれないだろういうのは分かっていたけど、言われたときは本当に悔しかった」。あれから2年。FWで新境地を拓いた男にとって、今回の舞台は自身の成長を確認する場であり、全国レベルの相手にどこまで戦えるかを知る場でもある。選手権でさらに経験を積み、ブレイクスルーを果たせるか。伸びシロ十分の9番は自らの可能性を示すべく、貪欲にゴールを狙う。 取材・文=松尾祐希
SOCCER KING