インフィニティリーグで渡辺久江改め久遠が1R一本勝ちスタート「残り試合全部、一本・KOで!」【修斗】
プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で「インフィニティリーグ2022女子アトム級」の2試合が行われ、第5試合で41歳にして修斗初参戦となる渡辺久江改め久遠(ZERO)が加藤春菜(NASCER DO SOL)と対戦した。加藤はこの試合がプロデビュー戦となる18歳の高校生。 試合は開始早々、加藤が前に出てパンチを放つが、すぐに久遠がプレッシャーをかけセンターを取ると加藤はその周りを回る展開に。加藤は果敢に右ローパンチと放っていくが久遠はさばく。加藤がパンチから組み付くと久遠はケージを背にしながらも引き込んでの三角絞めを狙う。踏ん張る加藤だったが、久遠はそのまま引き込むと最後は右腕を腕十字にとらえ、きっちりと伸ばし切るとたまらず加藤がタップ。久遠が1Rでの一本勝ちで勝ち点4を獲得した。
久遠は試合後のマイクで「春菜選手、顔がいい顔してるから殴るのかわいそうだなと思っていたら逆にやられちゃって。打撃重かったです。私も、打撃も投げも極め技もできる“オールラウンダー久遠”でやっていくつもりなんで期待していてください。全部、一本・KOで行けるようにしたい。女子でもここまで殴れる人はいないでしょう。私、ヒジがかなりいい感じなんで、今日は1回も出せなかったけどヒジを楽しみにしていてください」と全試合フィニッシュ宣言を放った。 渡辺は2002年に総合格闘技でプロデビューし、2003年にはキックボクシングでもプロデビュー。2006年にはDEEP女子ライト級初代王座に就くなど総合、キックでさまざまな団体、イベントで活躍し“格闘ジャンヌダルク”と呼ばれる存在に。その後、結婚・出産でリングを離れたが、昨年10月31日にNJFKのリングで5年ぶりに復帰を果たした。現在、一児の母でもある。
初戦黒星の中村未来は小生由紀に判定勝ちで勝ち点2
第4試合では中村未来(マルスジム)と小生由紀(グランドスラム沖縄A・P・P)が対戦。中村が判定勝ちを収め勝ち点2を獲得した。 中村はインフィニティリーグの優勝候補と目されたものの、昨年11月に行われた開幕戦で澤田千優に敗れ黒星スタート。今回で1勝1敗の勝ち点2となった。 1R、ローの攻防から小生が組み付きから引き込んでバギーチョーク。動きを止められる中村だったが体重をかけ、自由が利く右腕でこつこつとボディーにパンチ。小生のロックが外れるとサイドポジションをがっちりと取り、鉄槌、ヒジ、パウンドを落としていく。 2Rも打撃の攻防から小生が組み付いていくが中村はテイクダウンは許さず。逆に上を奪いパウンド。すきをついてバックを取りかける小生だが、中村は許さず。スタンドでは中村が得意のパンチで小生を追い込む場面が目立つようになる。 試合は判定となりジャッジ3者とも20-18で中村を支持した。 この日の結果でインフィニティリーグは久遠が勝ち点4でトップ。澤田と中村が2点で並び、この日敗れた小生と加藤は0点スタートとなった。