ノーガードの打ち合いで“壮絶“に散る! 40歳のプロデビュー戦に「負けてカッコイイって最高」反響続々
40歳でプロデビューを果たした異例すぎる経歴の中年ファイターが予想だにしない激闘を展開。最後はノーガードでの壮絶な打ち合いの末に散ったが、その勇猛果敢な姿に放送席と視聴者が大興奮。「ガチで泣けてきた」「負けてかっこいいって最高」など、試合後には惜しみないエールが寄せられた。 【映像】ノーガードで壮絶TKO 1月31日に東京・ニューピアホールで開催された「プロフェッショナル修斗2021開幕戦」の第二部で佐々木駿友(T-GRIP TOKYO)が寺嶋直人(SUBMIT MMA)を2ラウンド、スタンドでの壮絶なノーガードでの打撃戦の末にTKO勝利。凄まじい勝ちっぷりの一方、40歳でデビューを果たした“遅すぎるルーキー”・寺嶋の激闘ぶりが反響を呼んでいる。 28歳の佐々木と40歳の寺嶋は共にこの日がデビュー戦。互いに決して若くない遅咲き同士のマッチアップだが、異色すぎるのが37歳でMMAをはじめ、わずか3年でプロのリングに立った寺嶋の存在だ。ABEMAでゲスト解説を務めた朴光哲も「今まで何をやってたんでしょうかね…」と40歳ルーキーの経歴、初陣に興味津々だ。 試合前から奇異の目にさらされた寺嶋だが、ゴングが鳴ると年齢を感じさせないフレッシュな戦いぶりを展開する。足を使いながら長い手足を活かして伸びるパンチと蹴り。さらに勢いよく飛び込んで流行りのカーフキックを放つと、朴が思わず「すごいな」とポツリ。実況の西達彦アナウンサーからは「オヤジ狩りされないオヤジ」というパワーワードまで飛び出した。
対戦相手の佐々木はアマチュア修斗フライ級での準優勝を引っさげてのプロデビュー。実績は十分だ。引きながらも着実に手数もみせる落ち着いた試合運びに対し、寺嶋はカーフキックからスーパーマンパンチなど躍動感溢れるファイトスタイルで対抗。解説の大沢ケンジからは「魅せるオヤジですね」、朴からは「大型新人、現わる」など、熱を帯びた言葉の数々が飛び出した。そんな様子に視聴者も「おっちゃん上手いぞ」「ポテンシャルが高すぎる」など、いつしか寺嶋への声援が多くなっていく。 1ラウンド後半も中に入って左を当て、ぶん回し系の右フックなどで見せ場を作った寺嶋に対して、佐々木も真っ向から打ち合うスタイルで応戦。勢いづいた寺嶋はラウンド終盤、テイクダウンに成功しパウンドを連打。さらにケージ際での組合いで押し込みながらパンチ連打…ルーキーらしい“粗削り”な戦いぶりを見せラウンドを終えると、元気すぎる40歳の戦いぶりを目にした同年代の朴からは「ちょっとジェラシーを覚えますね(笑)」という本音まで漏れた。 前ラウンドは寺嶋の勢いに飲まれていた印象の佐々木だが、2ラウンド開始直後に右のストレートを当てダウンを奪うとパウンド。寺嶋もここは耐えて、ケージに押し込みグランド勝負へ。佐々木のパウンドを受け続けながら、愚直に相手に組んで離さない寺嶋の姿に「なんちゅう根性」「無限のスタミナ」と再び声援が飛ぶ。