菅首相が会見 「宣言」に4府県追加(全文1)今回の宣言を最後とする覚悟で
効果的に感染を防止するためどういった方針で臨むのか
司会:それでは幹事社以外の方から、ここからはご質問いただきたいと思います。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名させていただきますのでマイクにお進みください。それでは日経新聞、重田さん、どうぞ。 日本経済新聞:日本経済新聞の重田と申します。よろしくお願いします。ワクチンについてお伺いしたいんですけれども、総理は先ほど8月の末までに国民の4割を超える人の2回接種を終えるという目標に触れられました。この具体的な接種の進め方に関してなんですが、重症化リスクのある40、50代を優先的に接種すべきだという考え方と、新規感染者の大半を占める20、30代の接種を急ぐべきだと、2つの考え方があると思います。効果的に感染を防止する上でどういった方針で今後は臨まれるお考えでしょうか。よろしくお願いします。 菅:まず、全ての希望者の皆さんにできるだけ早く接種を進めていくというのは、これが政府の基本的な考え方です。その中で重症化リスクが高い高齢者については7月いっぱいで目標を達成することができたと思っています。それで現在、問題になっているのは40代、50代の人に感染者数が大幅に伸びていると同時に、若い人が大幅に伸びている。そういう中で、例えば職域接種、こうしたことについては40、50代の人というのはやはり一番多いのではないかなというふうに思います。また、若者対策として大学での接種も、これは始まっています。そうしたことをトータル的に考えて対応していくことが大事だと思います。 また、先ほど申し上げましたけれども、アストラゼネカ、約200万回分、ここは確保して、これから接種できるようになりますので、そうしたことについてもさまざまな対策を講じていくということが大事かなというふうに思っています。 司会:それでは神戸新聞、永見さん、どうぞ。
感染再拡大を招いた責任をどう考えているのか
神戸新聞:神戸新聞の永見と申します。よろしくお願いします。総理にお聞きします。この春の第4波では、兵庫や大阪では病床の逼迫が極めて深刻となり、病院に入れないままに自宅療養中に亡くなる事例も相次ぎました。今回の感染拡大では重症者が比較的抑制されているとはいっても、首都圏や関西などで医療崩壊の恐れが専門家などから指摘されています。どう対応されるお考えかお聞かせください。 それから、先ほど感染再拡大を招いた責任についてお答えになってないと思いますので、それも併せてお願いいたします。 菅:責任については、今発生しているこの波をできるだけ早く収める、そのことが一番の私の今の責任だというふうに思っています。 それで、先ほどの冒頭の質問でありますけれども、まず、国民の命と健康を守るというのが、これは政府の役割であります。そのために必要な方に必要な医療を提供するというのが、それが基本であります。そういう中で今、神戸、大阪等の話ですか、ありました。本年初めのこの感染拡大をしたときの、その反省に立って、各都道府県においては大幅な病床確保だとか病床間の連携、こうしたものを行っているところです。例えば東京では4月以降に新たに1300床の病床を確保しております。また、先ほど申し上げましたけども、重症化のリスクを約7割減らすという、この軽症者や中等者に対する初めての画期的な治療薬を承認されましたので、これを積極的に活用して国民の皆さんの命というものは守っていきたいというふうに思います。 そして何よりもこのデルタ株、これに対しても高い効果を示していますワクチン接種ですね、そうしたことを進めていくというのが極めて大事なことだというふうに思っています。 司会:それではフリーランス、江川さん、どうぞ。 【書き起こし】菅首相が会見 「宣言」に4府県追加 全文2に続く