水石亜飛夢「今後も不器用に生きていきたい」挫折を経て掴んだ「夢」:インタビュー
寄り添う音楽
――先ほど苦しい時期もあったと言われていましたが、そういう時に聴いていた曲はありますか? 最近ではないのですが、ナイーブになった時に映画『青夏 きみに恋した30日』の主題歌でMrs. GREEN APPLEさんの「青と夏」という曲や、自分を鼓舞したい時には、「鋼の錬金術師」のオープニング曲だった「ゴールデンタイムラバー」を、気合いれるために聴いたりしていました。 ――これを機に自分でもやってみようとか思いますか? 実は最近、ベースをずっと練習していました。「魔進戦隊キラメイジャー」でバンド回があり、ピンクがドラム、緑がキーボード、そのふたりは経験者で、イエローがボーカルです。彼はアーティストなので、上手いです。赤がギターで未経験だからめちゃくちゃ練習していて、僕もベースは初めてで、家でめちゃくちゃ練習しました。 ――それともうひとつ、映画の話に戻りますが、あの4人には6年間の空白がありますが、その演じ分けにも注目して観ていました。 お客さんに伝わりやすいのは見た目なので、そこの精査から始まったところはありました。稔の髪を上げるのか修の髪を上げるのか、それとも仁の髪を下ろすのか(笑)。服装を含め、かなり細かく決めました。仁の僕は、ほんの少しですが、声の調整はしました。落ち着きも頑張って出すようにしていましたね。 ――6年間という絶妙な時間を見事に表現していると思いました。 未来が見えているキラキラした大学生時代と、紆余曲折があった6年、そこで経験した厚みを出せればなあと思いながらやっていましたね。 ――総じて、挑みがいのある作品だったのではないでしょうか? そうですね。1か月半くらい時間があって、ロケ地も制作会社さんからほど近いところで、本当にひと夏の、今思うといい思い出なんですよね。仁という役と4人の想いを通して、僕自身も青春を味わった気がします。