バスタオルが臭い→捨てるのはちょっと待って! 100均商品を使って解決 タオルメーカーに対応法を聞いた
洗濯したはずのバスタオルが臭い! 何度洗ってもイヤなにおいが取れず、体を拭くのに抵抗が…。なんてことありませんか。今年は異例の梅雨明けの早さで多くの地域でもう明けましたが、例年この時期は雨が続き、部屋干しがタオルの嫌な臭いを加速させます。 【写真】100円ショップで売っている酸素系漂白剤 だからといって捨てるのは少々お待ちを。タオルの臭いはお家で改善できるんです。日本有数のタオル名産地である愛媛・今治市に本社を構えるタオルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」のタオルソムリエ・阿部さんに、タオルの臭いの原因や対策について聞きました。
バスタオルを使った直後がネック!
ーーそもそも、なぜタオルは臭くなるのでしょうか。 「モラクセラ菌が繁殖することが原因です。洗濯では菌を取り切れず、繊維の奥の方に隠れています。一時的に臭いが取れたとしても、濡れたときに臭いが復活するのはこの菌のせいです」 ーーなぜ梅雨の時期はより臭くなるんですか。 「使ってから(洗って)干すまでのあいだが高温多湿になるからです。モラクセラ菌は空気対流が無くて高温・高湿度の場所(ちょうど今みたいな気温・湿度)が大好きなので、そういう時間が長ければ長いほど繁殖してしまうんです」 ーーでは、解決策は? 「タオルを使ってから洗って干すまでの時間をいかに短くするかが大切で、使った後は広げて干しておくのがベターです。濡れたままクシャクシャにしているのが一番良くないですね、洗濯機に入れたままにするのも同様です。特に槽内は空気対流もありませんので」 ーー洗い方や干し方ではなく、使った直後の扱いが大事とは。見落としていました。 「使った後、放置している環境と時間次第では、カビの予備軍が発生してしまうこともあるんですよ…。雨の時は干し方も重要で、可能であれば乾燥だけコインランドリーを使うのも手です。部屋干しだと乾燥が遅く菌の増殖に繋がるので、扇風機かサーキュレーターで空気を動かすと良いですね。浴室乾燥は換気扇部分にカビが生えている場合、密室でその空気を循環させることになるので、それなら空気を動かして部屋に干す方がいいかもしれません」