行列のできるラーメン店が【18歳未満入店禁止】を掲げる「納得のワケ」…厳しいルールへのアンチコメントも「好かれなくて構わない」
18歳未満が入店禁止のワケ
代表待ち禁止に関しては、抜き差しならない店側の事情があったようだ。一方で年齢制限についてはどうか。同店はカウンター席しかないが、このことを理由にするならば「未就学児不可」などが一般的だと感じる。18歳未満を入店禁止にしたのはなぜなのか。 「代表待ちで一番多かったのが、子ども連れだったからです。ある時、1人で並んでいる方が実際には3組の家族の代表待ちでした。子どもと大人がそれぞれ5人で合計10人。代表待ちしないようお願いすると『子どもにまで並ばせるんか!』と怒鳴られました。そのグループで後から来たのが中学生か高校生くらいの子だったんです。なので、法律上の成人年齢から18歳未満禁止にしました」 どんな飲食店も「ごね得」にはならないよう考慮しながら、店舗のルールなどについては、利用者との妥協点を探りながら対応することも多い。 「僕らは大手チェーンと違うので、何十億円を売り上げるような店ではありません。なので、客層を良くしないとお店として繁盛しないんです。特に、代表待ち禁止は無理なルールだとは思わないので、それを守って普通に食べてくださる方だけを受け入れていきたいのです」 三浦氏はさらに、スタッフでもある妹や母親を守ることも経営者としての責任であり、厳格さはそのためだと説明した。
現場でだけでなくネット上でも戦う
トラブルを防いだり、従業員を守るために現場で厳格な対応をするワケは前述の通り。しかし、三浦氏は現場だけでなく、SNS上でも戦っている。 「まず、美味い/不味いは主観なので、SNSで書かれていても否定はしません。ただ、事実と違うことを書かれると、その嘘が残っていくのできっちりと否定しているということです。『わざと行列を作っている』とかコメントする人もいますけど、それは事実と違いますからね」 ネットをみればわかることだが、アンチコメントに対する三浦氏の語気や言葉選びは強く、言い合いになることも珍しくない。そのため、余計な反感を買っている部分もあるようだ。イメージ商売である飲食店経営において、マイナスにはならないのだろうか? 「アンチコメントの中には『調子に乗っている』『接客業として失格』というコメントもあります。しかし、こちらは間違ったことは言っていないので、そんな人には好かれなくても構わないと思っています。マイナスになるといった計算はしていません」 三浦氏の発言からも分かる通り、店もお客を選ぶというスタンスを明らかにしている同店。現地は一体どんな雰囲気で、ラーメンはどんな味なのか。 後半記事『「ルールを守らない人は“客”じゃない」…【18歳未満入店禁止】の人気ラーメン店に密着取材して分かった「意外な事実」』では、筆者が実際に来店してラーメンを実食。営業中にトラブルがなかったかレポートする。
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