〈15歳で出産〉中卒のシングルマザー(20)が語る、子どもの父親との関係「LINEで『じゃあ逃げます』と連絡が来て…」
中3で妊娠発覚、相手からは「大丈夫っしょ。育てればよくね」と…“15歳の母”が語った、出産までの8ヶ月 から続く 【画像】妊娠から出産までの横井さんの写真を見る 15歳で子どもを出産した横井桃花さん(20)。当時中学を卒業したばかりの彼女は、その後も未婚のまま一人で育てていくことを決めたが、相手から養育費をもらうことができず金銭的にも苦しかったという。 そんな彼女の子どもは、今年5歳になった。妊娠がわかってから出産するまでの経緯や、相手との関係、現在の生活について詳しく話を聞いた。(全3回の2回目/ 続き を読む) ◆◆◆
認知も養育費も拒否され「もう話し合っても無理」
――相手の家族は産んで育てることに賛成していなかったんですね。 横井 彼の「里子に出してください」という言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくて、すごく辛かったです。お腹で息子が成長して行く中で、私はどんどん母親の気持ちになっていったので、里子に出すという選択肢は全くなくて。 私は里子に出す責任ではなく、自分の手で愛情を注いで育てるという責任を取りたかったので、「自分たちで育てようと思っています」と伝えました。そしたら、「それなら私たちの家で育てなさい」と。 私自身15歳でまだまだ未熟で不安だったので、「子育ては自分の母親の元で教えてもらいながらやっていこうと思っています」と伝えると、それなら何も協力できないと言われてしまって。 ――横井さんの実家で育てるのであれば、認知はできないということですか。 横井 そうです。その言葉に私は何も言えなくて、母親が「もういいです。帰ります」と、結論が出ないまま話し合いは終わりました。話してもしょうがないというか、彼の家族の考えには到底納得できなかったので、解決することはないだろうなって。 私の母は、「もう話し合っても無理だし、養育費はもらわずにうちで育てるのが良い。一切関わらずに生きていこう」って言っていました。
「なんで引き離すの? 息子には父親が必要じゃないの?」
――桃花さんはどのように子育てをしていきたかったのでしょうか。 横井 当時は実家に住みながら、彼と一緒に子育てをしたいと思っていました。認知してもらって、結婚ができる年齢になったら結婚して一緒に育てていきたいと。実際に彼も、「一緒に育てよう」と言ってくれていたので。 でも、その話し合いの後から私の母親が「もう関わるな」と、彼との接近禁止令を出していたので、全く会うことができなくて。母はそんな無責任なことを言う彼には父親の資格はないし、養ってもらう必要はないと思っていたみたいです。 私は、できるならそばで一緒に子育てをして欲しいと思っていたので、母親の目を盗んで連絡を取り合っていました。彼は私とのLINEでは、「頑張ろうね」とか「一緒に育てよう」って言っていたんです。出産直後に生まれたことを連絡すると、彼はすぐに病院にきたんですが、それを知った母親は激怒して、彼を帰らせました。子どもには絶対に会わせないと。 それが辛かったです。今考えれば母の気持ちがわかるし、なんで彼にそんなに執着していたんだろうって思うんですが、当時は出産して、体もボロボロでしんどくて、彼に会わせてくれない母親に対して当たっていました。「なんで引き離すの? 息子には父親が必要じゃないの?」って。 自分の気持ちと戦っていましたね。母の気持ちはわかるけど、子どもにとって父親は大事だから彼とは繋がっていたい。離れるんだったら、養育費は欲しい。どうすればいいんだろうって。 ――いろんな葛藤があったんですね。 横井 そうですね。出産してからもしばらくは彼と連絡を取り合っていました。LINEで「将来迎えに行くから、一緒に育てよう」って言われて、中途半端な関係が続いていました。でも、出産から1年くらい経った時に、「あれ、なんでこの人と繋がっていなければいけないんだろう」って急に思い始めてしまって。 子どもにとって父親は大事だから、彼とは連絡を取っていなければいけないって思い込んでいたんですが、私一人でもこの子を大切に育てられるし、その方がこの子にとってもいいんじゃないかって。一切子どものことを真剣に考えてくれない彼にしがみついている理由はないし、この際ズバッと縁を切ろうと思いました。