専門家が「強烈なおいしさ」と唸る、千葉の最強ハンバーガー
次はパティの話をします。アールズのバーガーメニューは昼夜合わせて26品。パティは国産和牛170gのほかにもう1種類、オージービーフ130gパティがあり、品数の上ではオージーの方がメインです。和牛パティのすごさは十分思い知りましたが、では、オージーはどうか……。
おすすめは「Wチーズバーガー」。オージー130gパティ2枚のバーガーです。食べてみると……こちらも肉がおいしい!「どうだ!」と言わんばかりのわかりやすい和牛のおいしさに対して、オージーはクドクドしくなく、あっさりしていて、人によってはこちらの方が好みかもしれません。私はどちらもイケます。
しかも、リアルバーガーと同じ「芳ばしい」香りがします。このスナック感あふれる香りの素はガーリックパウダー。でも、“ガーリック味なバーガー”ではなく、牛肉らしさを巧く引き出しておいて、あとは「肉の力に任せる」といった感じの適切な用法で、BBQソースもちょろっとのっているんですが、でもBBQ味ではないという――その辺の味の組み立て方にアールズの特徴があります。あと、余計な汁気が出ないのも基本的な部分で優れたところ。
こちらもオージービーフのバーガー、「テリヤキエッグバーガー」にチリビーンズのトッピングです。チリはオージー&和牛の挽肉+和牛脂にひよこ豆、キドニー豆、炒めた玉ねぎ。メチャクチャ煮込んでこの色合い。甘くてスパイシーでパワフル。エッグの黄身のおかげでねっちょり濃厚。アールズらしい「こってり」としたバーガーの代表格です。
なお、チリを使ったバーガーは2品しかないのですが、常連の間では、リアルバーガーにチリをのせた「チリアル」なる食べ方が流行りだそう。さらに追加情報……リアルバーガーには「リアルしか食べない」という熱狂的なファンが付いていて、ついには「リアルバーガーTシャツ」まで作ってしまったという、そんな人もいらっしゃいます。
もう一品、夜の人気メニュー「グリルドチキンサラダ」をご紹介します。これで3~4人前。ハーブ&スパイスに漬け込んだ鶏もも肉のグリルが200g近く。ドレッシングはチョレギとゴマソース。白髪ネギの辛味と、その下に隠れたコーンの甘味が良い対比です。足繁く通う常連客しか食べない、アールズの知られざる一面です。