ドローン操縦 人材育成 滑川のODCがスクール開校
ドローン事業などを手掛けるODC(オードック、富山県滑川市横道、大倉義憲社長)は9日、同市横道で県内初の常設レースサーキットを備えたドローンスクールをオープンする。広大な敷地で、初心者から産業用パイロットまで幅広い分野の操縦者を育成していく。レースの開催などを通じ、裾野の拡大にもつなげる。 ODCは2021年に設立。高度な操縦技術を持った人材を育て、ドローンを通じた地域課題の解決を目指す。子どもたちがドローンに触れる機会も提供していく。 スクールはドローンの安全管理団体「日本UAS産業振興協議会(JUIDA)」の認定。天候に関係なく操縦訓練ができるよう屋内施設を充実させた。常設のレースサーキットも備え、初心者がドローン操縦を楽しむことができる。空撮や測量など産業分野のトレーニングもでき、ニーズに合わせたさまざまなカリキュラムを用意。JUIDA認定の資格取得を後押しする。 今後、大型水槽を導入して水中ドローン操縦の研修を実施できるようにするほか、ヘリポートや農薬散布の練習場など屋外施設も充実させていく。大倉社長は「多くのプロパイロットを育成し、産業用ドローンの発展につなげるとともに、子どもたちが夢を抱く場にしていきたい。地域のまちづくりにも貢献していく」と話している。