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ついに来た「ぼっち」の時代

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西日本新聞

コラム【時代ななめ読み】

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は経済の落ち込みを避けようと「Go To トラベル」などを実施し、消費に励むよう国民に求めている。その一方で感染防止のため「集まるな、騒ぐな」と呼び掛けるのにも懸命だ。 【動画】「涙が出た」コロナ終息願う動画、ネットで話題に  こうした折、私が注目しているのが「ぼっち」的行動だ。「ぼっち」とは「ひとりぼっち」のこと。集団を嫌い単独行動をする人を指す言葉である。例えば一人で食事することは「ぼっち飯」といった具合だ。  「ぼっち」には「友達がいない寂しい人」のイメージがあるので「ソロ活動」と呼ぶこともある。ソーシャルディスタンスが求められる今、群れない「ぼっち」「ソロ」の行動パターンをもっと前向きに捉え直していいのではないか。

   ◇    ◇  「ソロキャンプ」がブームを呼んでいる。一人でするキャンプのことだ。お笑い芸人のヒロシさんがユーチューブで実践動画を披露したことで「こんなキャンプもあったのか」と話題になり、愛好者が広がった。  8月に出版された「ヒロシのソロキャンプ」(学研プラス)はすでに3刷が決定した。予想を超える売れ行きに、同社編集部は「コロナの影響を感じる。世間の皆さんがソロキャンプにより注目したのだろう」と分析している。  ヒロシさんはこの本の後書きで「これまでの僕の人生は『みんなで』という言葉に振り回されてきた」と告白し「ソロキャンプで自然体の自分を取り戻した」と語っている。読者からはこの後書きへの共感の声も寄せられているという。

   ◇    ◇  私が「ぼっち」行動の盛り上がりに気付いたのは最近になってだが、ソロ活動研究の第一人者で「超ソロ社会 『独身大国・日本』の衝撃」(PHP新書)などの著書もある博報堂ソロもんラボ・リーダー、荒川和久さんは「すでに日本ではソロ生活者たちが消費を牽引(けんいん)するようになっている」と指摘している。それに応じ「例えば家族利用のイメージが強いファミレスなども、一人客重視にシフトしている」という。  荒川さんによると、コロナ下でも独身者の生活パターンにほとんど変化はないらしい。普段の生活が自然に「3密回避」に適合していたからだろう。

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