日本を代表する長寿番組「NHKのど自慢」の魅力と新戦略
70周年の節目に打ちだした新戦略
そんな同番組のここに来ての人気アーティストの投入にはどんな狙いがあるのか?芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。 「番組の70周年の節目というのが大前提としてあるのはもちろん、松山さんについては同局の『紅白』に出場してもらうための布石という側面もあるでしょう。『SMAP』に関しては、若い視聴者層の獲得という狙いが見て取れますね。実際、同番組は今年4月から出場者の年齢制限をこれまでの『15歳以上』から『中学生以上』に変更するなどの動きも見せていますし」 くしくも、同番組の司会を務める小田切千アナウンサーの「NHKのど自慢ブログ~のど自慢でたび自慢~」には、今回の出場者の応募資格(年齢制限)の変更について、「『NHKのど自慢』では、演歌・歌謡曲からポップスまで幅広いジャンルの歌が披露されています。中学生のみなさんの参加により、これまで以上に若い世代に人気のあるヒット曲を歌唱していただくことで、家族3世代が一緒に楽しめるバラエティーに富んだ歌番組を目指します!」と綴られている。 70周年の節目に新たな戦略を打ち出した日本を代表する長寿番組からは目が離せない。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)