【京都牝馬S】ロータスランド、得意の展開で重賞2勝目! 今後も見極めたい「好走パターン」
見事にはまった好走パターン
京都牝馬Sには毎年、それぞれの色々な思惑を持った馬たちが出走してくる。昇級戦で力試し、今後の路線の見極め、3月末で引退が予定されているなど様々。そんな事情もあり、G1戦線へは繋がりにくいレースでもある。このような点も踏まえ、各馬の勝因、敗因を探りながらレースを振り返っていく。 【フェブラリーステークス 2022予想】白毛のソダシ参戦! 追い風・逆風となるデータを徹底分析!(SPAIA編) 土曜日の阪神芝コースは1回開催3日目ということもあり、馬場状態は良好。前に行われた芝3レースでは3着内9頭のうち4角5番手以内だった馬が7頭。先行馬が上がり3F33秒台を出すコンディションで、後方にいた馬には厳しい馬場状態だった。 勝ったロータスランドは2番手からレースを進め、直線に入ったときにはすでに先頭。記録した上がり33.8は2番目に速く、これでは後ろにいた馬たちはなす術がない。結果、4角5番手以内だった馬が1着~4着までを占めた。鞍上の岩田望来騎手はこれが嬉しいJRA重賞初制覇。これまで悔しい結果が続いたが、ついに大きな1勝をあげた。 レース展開は勝ち馬にとって理想的な形となった。前半4Fのラップタイムは12.2-10.8-11.3-11.5の45.8。1200m戦を主戦場とするアスタールビーが先手を取ったことで前半からレースは流れた。スピードの持続力を武器とするロータスランドにとって、前半からレースを引っ張ってくれる先行馬がいることが好走パターン。昨年優勝した関屋記念は前後半4F46.6-46.1の0.5秒差。12着に敗れた前走マイルCSは前後半47.6-45.0、前後半の差は2.6秒。過去の成績を見ても上がり勝負では成績が悪く、近2走の大敗はレースレベルよりも展開によるところが大きい。 今回はメンバー構成、レース展開と見事に好走パターンにはまった。しかし、馬体重プラス18kg、斤量56kgでの勝利と着実に力も付けている。今後も条件さえ揃えば、牡馬相手の重賞でも十分やれるだけの力はある。買い時はしっかり見極めたい。