米関税、より積極的なECB利下げを正当化も-ギリシャ中銀総裁
(ブルームバーグ): 米国の関税の影響で欧州がリセッション(景気後退)に向かうという証拠が見られれば、欧州中央銀行(ECB)は「より積極的な利下げ政策を取る」可能性が非常に高いと、政策委員会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁がERTニュースとのインタビューで述べた。総裁のオフィスが発言の記録を電子メールで配布した。
そうした場合、最終的な金利水準は2%を下回る可能性さえあると、ストゥルナラス氏は述べた。
12月の政策会合については、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが「最も可能性の高いシナリオ」だと指摘。50bp引き下げる可能性も「排除はできない」としつつ、それは「極端」なシナリオだろうと発言。また全く利下げしないというのも極端なシナリオだと語った。
原題:ECB’s Stournaras: Tariffs Could Warrant Aggressive Rate Cuts(抜粋)
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Sotiris Nikas