“ボスマン判決”から25年…フリー移籍の選手で組むベストイレブン
1995年12月15日は、サッカー界に革命がもたらされた日だった。EU加盟国の選手が契約満了となった場合、同域内で自由に移籍できるとする判決を欧州司法裁判所が下したのだ。これを機に“ゼロ円移籍”が可能となり、訴えを起こしたベルギー出身のサッカー選手、ジャン・マルク・ボスマン氏にちなんで“ボスマン判決”と呼ばれるようになった。 あれから25年が経過したことを受けて、イギリス紙『ザ・サン』はフリートランスファーで移籍した選手によるベストイレブンを発表している。 [写真]=Getty Images
▼GK
イケル・カシージャス(元スペイン代表) 2015年:レアル・マドリード→ポルト 9歳で下部組織に入団し、18歳でトップチームデビューを飾ってからは正守護神として君臨。レアル・マドリードの象徴でもあったカシージャスだが、ジョゼ・モウリーニョ監督との確執もあって次第にチーム内で孤立するようになり、2015年夏にフリーでの退団が発表された。半ば追放される格好となったが、移籍先のポルトで変わらぬパフォーマンスを披露。昨年5月に心臓発作を起こして現役引退を余儀なくされたが、第2のキャリアも充実したものだったと言える。
▼右サイドバック
カフー(元ブラジル代表) 2003年:ローマ→ミラン 2002年の日韓ワールドカップで、キャプテンとしてブラジル代表を優勝に導いたカフー。その1年後にローマを退団すると、横浜F・マリノスへの入団合意が報じられた。しかし契約解除の違約金を支払って、ミランへ電撃移籍。Jリーグでのプレーは幻に終わった。新天地でもセリエAやチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たしていただけに、あの時来日していれば……と悔やむファンも多かったはずだ。