大阪府・吉村知事が定例会見11月18日(全文4)吉村知事のせいだと言ってもらってもいい
Googleの感染予測データをどう思う?
関西テレビ放送:そういった状況の中で、Google社のほうがAIを使った新型コロナの感染者予測のデータを公表していまして、そのデータの中で大阪府、この直近4週間でずっと右肩上がりで感染者が上がっていくと。死者に関しても北海道に次いで2番目となる66人の方が亡くなるというような予測が出されているんですけども、この予測についてどういうふうに思われますか。 吉村:さまざま、いろんなところでいろんな予測がありますから、ちょっと予測についての評価というのは僕もできないなというふうには思っています。ただ、今、確実に右肩上がりですし、そしていろんな施設のクラスターも出ています。お亡くなりになられる方というのはやっぱり増えてくると思います。特にやっぱり高齢者の方です。お亡くなりになっている一番多い年代は80代です。やっぱり顕著なのが、もちろんこれは後遺症もあると、当然されているんですけども、40代以下の死者は第2波以降ゼロという状況でもあります。50代で4名です。圧倒的にやっぱり高齢者の方がお亡くなりになっているということなので、高齢者にうつるとやっぱり命の危険が生じるという特性も、特徴もあるのがこの新型コロナだというふうに思っていますので、だから高齢者の方にできるだけうつさない。その環境をいかに整えていくのかというところに力を入れたいというふうには思っています。予測としても楽観的な予測は僕はしてないです。
昨年度の児童虐待対応件数が全国ワースト。受け止めを
関西テレビ放送:すいません、もう1点、コロナからちょっと話題が変わるんですけども、厚労省のほうが昨年度の児童虐待の対応件数について発表のほうをしまして、都道府県ごとに見ると大阪府が2万4000件余りと10年連続で全国最多、全国ワーストとなったんですけども、この受け止めについて教えてください。 吉村:児童虐待については、当然これは1件でも減らしていくというのが重要なことだと思っています。ただ、認知件数については僕は増えていいと思っています。それは裏を返せば早期認知をしていることによって、いわば重大な児童虐待を防いでいるということの評価も僕はできると思っています。つまり死であったり、最悪の場合は死ですけども、重大な障害が残るとか、放置すればそういう状況になってきますから、そういった重大な児童虐待をなくしていくというのが大きな目標なので、小さなことでも認知して対応する。だから認知件数を増やすというのは、僕は重要なことじゃないかなというふうに思っています。警察との全件共有というのも今、府ではやっていますし、それは大阪市も堺市もシステムを整えればそれをするということもやっています。 なので、あとは啓発活動も、僕もこれ、「189(いちはやく)」で、これを着けてやってますけども、要はどんなことでも児童虐待の様子があったら連絡してくださいというのを発信しているわけなので、そういった意味では相談件数が多いというのは、僕はそれほど悲観的には考えてはないです。むしろそれを受けてきちんと行政として対応していく、そして重大な児童虐待を、重大な結果が生じる児童虐待を減らしていくというほうが重要じゃないかなと思います。認知件数を減らしたほうがいいやんかという思想になっちゃうと、見て見ぬふりとかいう話がどんどんやっぱり増えてくるので、それは逆に良くないというふうに思っています。だから、児童虐待かなと思ったらどんどん相談してもらったり通報してもらう。で、われわれとしても積極的に動くということで進めていきたいと思っています。