“セレッソの顔”柿谷曜一朗 退路を断ってのJ1名古屋移籍「30歳超えて輝く選手たくさん見てる」
名古屋グランパスは18日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで2021年シーズンに向けて始動した。ランニング中心だった初練習に、C大阪から加わったFW柿谷曜一朗(31)は「1日目で汗をあんなにかくとは思わなかった」と苦笑い。戸惑いを見せる一方、「自分が先頭を走っていける体力がつくように頑張りたい」と、前向きに言葉を紡いだ。 【動画】噂の柿谷うますぎリフティング対決「デジっち」 類い稀な技術を持ったW杯経験者。しかし、昨季は先発6試合と輝きを失っていた。「自分のプレースタイルを貫きたい。でも、それだけじゃあかん」。クラブの顔として葛藤を繰り返したが、結果はふるわず。下した決断は、退路を断ってのグランパス移籍だった。 「(移籍の)感情というのはその時で違うけれど、今までで一番意志が強い。30歳を超えて輝ける選手をたくさん見ているし、自分もそうなれるように。厳しい練習を耐えてしっかり自分のものにしていけば、もっと可能性が広がるのではないかと思っている」 チームの中心としてフル回転するために、まずは90分間プレーできる体づくりに意識を集中させる。「昨年は90分間試合をしたのがほとんどないし、その体に持っていくのが今の自分がすべきこと」。“ニュー柿谷"として輝きを放つために、汗をかき続ける。
中日スポーツ