幹線道路脇で土砂崩れ 2人けが 地震や雨が影響か/台湾
(基隆中央社)3日午後2時30分ごろ、北部・基隆市の幹線道路脇の山肌が崩れ、大量の土砂や落石が道路をふさいだ。自動車9台が巻き込まれ、2人がけがをして病院に搬送された。交通部(交通省)公路局の関係者は同日夜に開いた記者会見で、地震や雨が原因で起きた可能性があるとの見方を示した。現場では復旧作業が進められており、早ければ11日午前にも通行が再開できる見通し。 現場は景勝地として知られる潮境公園に近い。トラックに閉じ込められた男性と土砂などに押し流された別のトラックに乗っていた男性が病院に運ばれた。いずれも命に別条はない。 妻と旅行に訪れていたタクシー運転手の鄧さんは、駐車場に止めていた車の中で荷物を整理している時に被害に遭った。小規模の落石があった約10分後、土砂崩れが起き、岩が車体の後部に当たった音がしたと話した。 公路局の陳文瑞局長は、山肌は約高さ40メートルの地点から崩れ、土砂の量は約1万2千立方メートルと推定されると説明。北区養護工程分局の陳俊堯分局長は、地震や雨の影響で岩が動き、土砂崩れにつながったとの見方を示した。また2020年に外部に委託して行ったドローンによる調査では、現場の土砂崩れのリスクは中レベルと判定されていたと語り、近日中に再調査を行うとした。 (王朝鈺/編集:齊藤啓介)