総務の仕事“やりがい”と“課題”は? 現場のリアルな声を調査【月刊総務調べ】
月刊総務は、「総務のキャリアについての調査」を実施した。総務職の転職経験やモチベーションなどについて、全国の総務担当者160名が答えている。
総務職で転職経験がある人は3割に満たず
まず、総務職としての転職経験があるかを聞くと、「ない」と答えた人が71.9%と多数派だった。同じ企業で長くキャリアを積む人が多いようだ。
総務の仕事に対する今後の継続意向を聞くと、経験年数が長いほど「ずっと総務を続けたい」が多く、「11年以上」の人では35.7%にのぼった。一方で、「1年未満」の人では「特に意向はない」が42.9%と高い傾向だった。
コロナ禍以降、業務量が増加したものの人員は変わらず
また、コロナ前と比較して、現在の業務量がどう変わったかを聞くと、「やや増加・大幅に増加」の合計は56.9%にのぼった。
一方で、総務部門の人員に変化があるかという質問では、51.3%の人が「変わらない」と回答。1人あたりの業務負担が増えている可能性があることが明らかになった。
「自身の成功」よりも「組織として成果を出すこと」を重視
仕事をする上で何がモチベーションになっているかを聞くと、「従業員からの感謝の言葉」が45.6%で最も多く、ついで「社内からの評価」が43.1%、「スキルの向上」が41.9%と続いた。
また、仕事をする上で「自身の成功」と「組織として成果を出すこと」のどちらを重視しているかを聞くと、62.5%の人が「組織として成果を出すこと、メンバーと成功を分かち合うこと」と回答。個人のキャリアやスキルアップよりも、組織全体のことを考えている人が多いことがわかった。
最後に、会社からのキャリア成長のサポート体制について聞くと、「役職なし」の層では「全くサポートしていない・あまりサポートしていない」が合計70.2%と高かった。一方で、役職が上がるほど「十分にサポートしている」の割合が増加する傾向が見られた。
調査概要
・【調査機関】自社調査 ・【調査対象】『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか ・【調査方法】Webアンケート ・【調査期間】2024年10月9日~2024年10月16日 ・【有効回答数】160件