兒玉遥、新人役でデビュー当時を回顧「その頃は…」 女優業やグラビアのやりがいも語る
朝ドラの反響に喜び「両親やおばあちゃんも喜んでくれた」
――仕事がテーマの作品ですが、兒玉さんの今のお仕事に対する思いをお聞かせください。 今回のドラマの中に「いい家を作りたいという思いはみんな一緒なんだ」というセリフがありますが、私たちも作品を撮る時は、現場にいるみんなが「いい作品にしたい」と思って撮っていて、そこは同じだなと思いました。力量が足りなくて不安な気持ちは今でもありますが、作品はチームで作っているので、助け合って作るという気持ちが大事なのかなと。そう思うことで不安や緊張がちょっと軽減されてきた気がします。 ――いつ頃からチーム感を意識するように? だいぶ大人になってから、20代後半になってからです。グループ時代は、1人で頑張っているわけではないですが、自分の力不足感をずっと感じていて。でも、いろいろな現場を経験する中で、実力以上の結果は出せないんだという一種の諦めが芽生えて、一生懸命やってできないと悔しいけど、あまり気にしないようになりました。これが私の100%だから仕方ないという気持ちです。 ――そういう風に気持ちを切り替えられたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。 毎回プレッシャーを感じていると、好きな仕事も続けられないなと思ったので。みんなで作っているんだと思うようになってから心が楽になりました。 ――今年は『おむすび』への出演も話題に。朝ドラ初出演となりましたが、いかがでしたか? すごく反響があり、両親が喜んでくれたこともうれしかったです。全国放送なので、九州にいるおばあちゃんにも見てもらえて、喜んでくれました。 ――また朝ドラに出てみたいという思いもありますか? 出たいです。朝ドラもそうですし、大河ドラマも夢なので、出られるように頑張りたいです。 ――アイドル時代の経験が今も役立っているなと感じることはありますか? 私たちはミュージックビデオ撮影などで、その日に振り入れして、歌詞もその日に覚えるということをずっとやっていたので、臨機応変力、対応力が培われたと思います。今回の撮影でも感じましたが、言われたことにすぐ対応できたり、覚えたりすることがすごく得意です。 ――最近はグラビアでも活躍され、美ボディを披露されていますが、グラビアのやりがいはどのように感じていますか? プロのカメラマンさんに撮ってもらうというのがすごく大きくて、今の自分を残すことができて記念になるなと思うんです。何年か経って思い返した時にどんな気持ちになるんだろうなって。私にとっては、プロのカメラマンにアルバムを撮っていただいているという感覚なので、「ありがとうございます!」という気持ちです(笑) ■兒玉遥 1996年9月19日生まれ、福岡県出身。2011年にHKT48の第1期生オーディションに合格し、同グループのメンバーとして活動を開始。何度もセンターポジションを務めるなど中心メンバーとして活躍する。2019年に同グループ卒業後、本格的に女優活動を開始。2024年度後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』で朝ドラ初出演を果たした。
酒井青子