女子ゴルフ 日本女子オープンVの竹田麗央、世界進出宣言 大谷翔平の話題に「私もああいうふうになりたい」米国でのプレーに思い
◇29日 女子ゴルフ 日本女子オープン選手権(茨城県坂東市、大利根CC西C) 首位タイで最終日をスタートした竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が3バーディー、1ボギーの70とスコアを伸ばし、通算10アンダーで優勝を飾った。日本女子プロ選手権に次ぐ国内メジャー2連勝、今季&通算7勝目。初優勝年の7勝は史上初の快挙。2打差の8アンダー2位に岩井明愛(22)=ホンダ=、7アンダー3位に山下美夢有(23)=加賀電子=が入った。ローアマチュアは1アンダー16位の岩永杏奈(15)=大阪桐蔭高1年=だった。 ◇ ◇ ◇ 国内メジャー2連勝の優勝会見で、竹田の口から世界進出宣言が飛び出した。 「申し込み締め切りギリギリまで考えると思うけど、今年の米ツアーQスクール(予選会)を受けてもいいのかなと思うようになりました」。期限の10月8日まで10日ほど時間があるが、気持ちは受験する方向に傾いている。 トップタイで最終日最終組を迎えたこの日も無類の強さを見せつけた。2番で山下にバーディー先行されるが、続く3番で残り185ヤードを5番アイアンでピンそば30センチに。5番パー5では2オン3パットもあったが、8番でも125ヤードの第2打をピンの根本30センチ。9番にボギーをはさんだが、12番、13番は深いラフから絶妙のロブショットを見せてパー、バーディーに結びつけた。 「誕生日が4月2日で学年一早くて、子供の頃は同級生の中で頭ひとつ大きかったんです。だから、絶対に何でも自分が1番じゃないと納得しなかった」とは、母・哲子(さとこ)プロの話。一度負けて帰った時は、家族が慰めてもずっと悔し泣きしていたという。21歳になってもその根っこは変わらない。 今週は練習ラウンドの時点から「このコースは私に向いている、といろいろな方に言われて。自分でも合っているなと思っていた。頑張らないとと思ってました」。抜群の飛距離と安定感、重たいフェードボールがラフからでもグリーン面をとらえた。シーズンオフに重点的に鍛えたアプローチ&パットもさえた。 樋口久子、畑岡奈紗以来の日本タイトル連勝。年間7勝はツアー史上5人目で、しかもツアー初優勝から同一年に7勝するのは史上初。初出場した19年大会では「全然歯が立たなかった」という日本女子オープンだが、来年からは憧れだった歴代優勝者の夕食会「チャンピオンズディナー」の招待券が届くことになる。 「優勝争いのメンバーがみんなすごく上手な選手だったので逆に集中できたのかなと思います。最終戦のリコーカップまで全力で頑張ります」 7勝以上した選手が年間(賞金)女王になる確率は100パーセント。大リーグで大活躍する大谷翔平の話題が出ると「見ている人を楽しませている。私もああいうふうになりたい」と語り、米国でプレーすることへの思いも口にした。
中日スポーツ