Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

与田ドラゴンズ序盤戦の通信簿は正直「きびしい採点」・・・でも逆襲への光もあり

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
CBCテレビ

結局「正捕手」は決めないまま

谷繁元信さんが引退してから5年以上、ずっと決まらない竜の正捕手。昨季までは「どのキャッチャーも決め手に欠ける」という言葉が思い浮かんだのだが、今季は事情が違う。 3安打猛打賞だった木下拓哉は、次の試合でスタメンマスクではなかった。4番に座ってホームランまで打ったアリエル・マルティネスも、次の試合でスタメンマスクではなかった。体調面や投手との相性面など加味した上での起用なのだろうが、正捕手候補として十分“資格”を持ちつつある選手たちが台頭してきただけに、あとはベンチの決断次第だと思える。 ひとつ例を挙げるならば、8月2日に10回を見事に完封した梅津晃大投手のパートナーである。梅津投手は今季これまで7試合先発しているが(8月4日現在)、スタメン捕手は、木下4試合、アリエル3試合と二等分されている。どちらが正捕手? 「100試合以上スタメンで出る捕手」が出てこない限り、Aクラスに入ることができても、優勝への道のりは厳しいのではないだろうか。

石川昂そして根尾・新たな胎動の起用

当コラムで春季キャンプ時から挙げた今季の課題には、「正捕手」以外では「抑えの切り札」と「新戦力の台頭」がある。 抑え投手については、ようやくライデル・マルティネス投手がその座に収まってきた。相手をねじ伏せる剛球は、抑え投手の適正十分。同時にシーズン最初はクローザーを担当していた岡田俊哉投手も中継ぎとして安定した投球を見せ始めている。 そして、ファンが最も期待する新しい戦力たち。高卒ルーキーの石川昂弥選手そして岡林勇希選手が、相次いでデビューしてプロ初ヒットも記録した。ドラフト2位と3位の橋本侑樹投手と岡野祐一郎投手も開幕1軍として場数を踏んだ。昨シーズン、それまで活躍してこなかった中堅野手たちにチャンスを与えて覚醒させた与田監督、その積極的な選手起用は今季も続いている。あわよくばもう1歩もう2歩、その歩みを進めて“新旧入れ替え”を実現することができるのなら、ドラゴンズ新時代の扉は一気に開くと思うのだが・・・。 待望の背番号「7」根尾昂選手もいよいよ1軍に上がってきた。苦しい戦いが続く中で、差し込んでいる確かな新しい光たち。「正捕手」問題と同じで、あとは起用する側、ベンチの采配ひとつ、指揮官が腹をくくるか否かであろう。 新型コロナによって翻弄される2020年シーズン。パ・リーグでは選手に感染者が出てゲームが中止になった。そんな先行き不透明なペナントレースが続く。 残り3分の2しかない?いやまだ残り3分の2もある? ファンとしては後者を信じて応援を続ける。だからドラゴンズ選手もベンチも、例年以上に1試合1試合を大切に戦ってほしい。私たちファンは、温かくでも例年以上に厳しく、竜のグラウンドに目を注ぎ続ける。     【CBCテレビ特別解説委員・北辻利寿】 ※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。

【関連記事】