認証不正問題のダイハツ、10カ月ぶり増加…7月新車販売の全容
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日まとめた7月の新車販売台数は、前年同月比6・9%増の40万5174台で7カ月ぶりに前年同月を上回った。ダイハツ工業は認証不正問題の該当車種の生産・出荷再開が進み、同31・4%増の4万2046台と10カ月ぶりにプラスに転じた。 【一覧表】メーカー別・新車販売台数の詳細 登録車は同3・9%増の26万3194台だった。このうち乗用車は同3・6%増の22万9683台で、ダイハツのほかホンダ、SUBARU(スバル)、三菱自動車、日産自動車、スズキが前年同月を上回った。ホンダは「フリード」「WR―V」などの新車効果もあり同51・9%増と大幅なプラスとなった。 貨物車は同5・2%増の3万2583台。いすゞ自動車が同14・7%増、日野自動車が同8・4%増、UDトラックスが同17・5%増だった。バスは同49・7%増の928台と大幅増となった。 今後の登録車の需要について、自販連は「トヨタ自動車の認証不正により、どのくらい影響が及ぶのか先行きが不透明」とみる。 軽自動車は同12・9%増の14万1980台となった。メーカー別ではスズキ、ダイハツ、三菱自、スバル、日産、トヨタの6社が前年同月を上回った。 2023年11月にフルモデルチェンジしたスズキの「スペーシア」や、6月にマイナーチェンジした日産の「ルークス」、三菱自の「デリカミニ」が前年比で大きく伸長。ダイハツの「タント」「タフト」もけん引した。 全軽自協は先行きについて「ダイハツの生産再開で今後も伸びが期待されるが、市場をけん引する新型車効果が一巡することもあり、判断しにくい状況」としている。