小学生始球式 県内から3人 /奈良
<センバツ2019> ◇各日第1試合 他に児童7人 阪神甲子園球場で23日に開幕する第91回選抜高校野球大会で、大会第2日から決勝までの各第1試合で始球式を務める小学生10人が決まった。県内からは、25日に宇陀市立榛原東小2年の吉田音琉さん▽29日に橿原市立金橋小1年の藤原好之丞さん▽30日に奈良市立あやめ池小3年の竹村康平さん--がそれぞれ登板する。あこがれのマウンドに期待を膨らませる3人に意気込みを聞いた。【藤原弘、大笹久光】 始球式は近畿2府4県在住の小学生を対象に募集し、他に選ばれたのは次の皆さん。 24日=兵庫県伊丹市立緑丘小6年、竹田彰太▽26日=和歌山市立四箇郷北小4年、柳本将孝▽27日=滋賀県近江八幡市立八幡小3年、小林大佑▽28日=兵庫県丹波市立前山小5年、角木夏音▽31日=大阪市立市岡小5年、藤澤智也▽4月2日=大阪府吹田市立南小5年、吉田絢南▽3日=同藤井寺市立藤井寺西小3年、浅田武蔵(敬称略、学年は3月現在) ……………………………………………………………………………………………………… ◇「思い切りストライク」 宇陀市立榛原東小2年 吉田音琉さん 「思い切り投げます。ストライクを投げたい」と張り切る。 昨年夏に高校野球のイベントで甲子園球場に行き、グラウンドにも入った。「大きい」と感じ、あこがれの場所だ。二つ上の兄琉輝斗さん(10)の影響で、小学校入学後、同じチーム「榛原アタッカーズ」に入った。バッティングや守備の練習をし、試合にも出場しているという。「野球は楽しい」 ほぼ毎日、始球式の練習をし、チームの監督で元高校球児でもある父大作さん(41)から腕をしっかり振るようにと、アドバイスを受けているという。 ◇あこがれの甲子園へ 橿原市立金橋小1年 藤原好之丞さん あこがれの甲子園球場での始球式出場が決まり、「うれしい」と声を弾ませた。 3歳になる前から地元チームの「金橋ブラックキング」の練習に地域住民の勧めもあって参加し、キャッチボールなどを開始。小学生になって公式戦にも出場し、試合に負ける悔しさも知ったという。チームではバッティングや守備の練習などをしている。 小学生の頃などに野球の経験がある会社員の父吉洋さん(47)や、友達を相手に始球式に向けて練習を重ねる。「ボールをキャッチャーに届かせ、ストライクを入れたい」と意気込む。 ◇「ど真ん中に投げ込む」 奈良市立あやめ池小3年 竹村康平さん 野球好きの父耕一さん(39)の影響で、小学2年の秋に少年野球チームに入った。毎週日曜は母晶美さん(35)の手作り弁当を持ち、コーチでもある耕一さんと練習に汗を流す。憧れのプロ野球選手は吉田正尚選手(オリックス・バファローズ)。モットーは「どんな時も全力で」だ。 サードを守り、練習ではピッチャーもこなす。登板が決まり、毎週土曜に50球の遠投を耕一さんと続けている。甲子園では、ノーバウンドでど真ん中に投げ込むつもりだ。「思い切り投げる。監督コーチ、おじいちゃん、おばあちゃん見ていて」と意気込む。