竹野内豊、2021年4月期“月9”「イチケイのカラス」でクセあり刑事裁判官に! エリート裁判官役で黒木華も出演
2021年4月より、竹野内豊主演の“月9”ドラマ「イチケイのカラス」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)が放送されることが決定した。これまで弁護士、検察官が主人公のリーガルドラマは数多く放送されてきたが、同作は民放連続ドラマでは初めて裁判官を主人公として描いた作品となる。主演を務める竹野内のほか、黒木華の出演も発表され、竹野内は11年ぶり、黒木は初の“月9”出演となる。 【写真を見る】法服をまとい裁判官の小槌を持つ竹野内と「六法全書」を抱える黒木 「イチケイのカラス」は浅見理都の同名漫画が原作。なじみが薄く、冷たいエリートと思われがちな裁判官と裁判所書記官の、人間くさく温かみのある活躍に光を当てる。 竹野内は、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の刑事裁判官・入間(いるま)みちおを演じ、公平さを象徴する黒色の法服に身を包む。自由奔放で型破りなみちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍がコミカルかつビターに描かれる。 竹野内が演じる主人公のみちおは、絶対に冤罪(えんざい)を生むことのないよう、自らの足で現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていくという異端な刑事裁判官。 ひげを生やし、服装はカジュアル。ゆるい空気をまとい、とぼけた発言をすることもしばしば。お堅い裁判官のイメージとはほど遠いが、しがらみや偏見、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官たち両方から恐れられているクセ者。 一方で、一人あたり常に250件前後の事件を担当する刑事裁判官にとって、迅速かつ効率的に事件を処理することも大きな使命の一つ。だが、「そんなことはお構いなし」と言わんばかりにマイペースで事件を深掘りしていくみちおに、周囲のイチケイメンバーたちはいつも頭を抱えている。 そんなみちおは、実は元弁護士という異色な経歴の持ち主。裁判官になった背景には、過去のとある事件が深く関わっているようで、物語が展開するにつれ、みちおの知られざる過去が次第に明らかになっていく。 実は、みちおは原作では主人公ではなく、眼鏡をかけた小太りな中年裁判官として描かれている。だが、原作者の了承のもと、ドラマでは主人公に据えられ、魂はそのままに風貌を大胆にアレンジ。竹野内ならではの、新“入間みちお”像が誕生する。 そして、黒木が演じるのは、みちおと真逆タイプの裁判官・坂間千鶴(さかま・ちづる)。坂間は男性社会の法曹界において、若くして特例判事補(※)になった優秀な女性。 東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートだが、冗談が全く通じない堅物なタイプで、「裁判官が的確かつ速やかに事件を処理することで日本の治安が維持されている」と強烈に自負している。 そんな坂間がイチケイに異動してきた理由は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの赤字状態であるイチケイを立て直すため。迅速さと効率性を求める坂間にとって、現場検証を何度も行い、じっくりと事件の真相を深掘りしていくみちおの仕事スタイルは全く理解ができずイライラが募るばかり。 初めこそ反発してばかりの坂間だったが、事件をただの“案件”ではなく“一人一人の人生”として扱うみちおの信念に気付いたとき、「判決を下すだけではなく、裁判官として何ができるのか」という問いに直面することになる。 ※特例判事補=裁判官として実務を5年以上経験し、判事と同等の権限を有する判事補のこと ■竹野内豊、黒木華のコメント ――台本を読んだ感想を教えてください。 竹野内:今まで、裁判官の方にはお会いしたこともなければ、刑事裁判官という職業に焦点が当たった連ドラも今までなかったので、台本を読んで、勉強になりました。イチケイメンバーの会話のテンポも良く、一人一人のキャラクターが生きているので、これは面白い作品になるだろうなと思いました。 黒木:イチケイの皆が個性的で、面白いなと思いました。裁判官というなかなか取り上げられていない仕事にフォーカスが当てられているのも興味深かったです。 ――法服を着てみての感想は? 竹野内:袖が広がっていて、手を広げると本当にカラスのようです。 黒木:袖を通すとやはり気が引き締まります。なかなか着る機会がないと思うので、ありがたいです。 ――現場の雰囲気について教えてください。 竹野内:とてもいい方たちばかりです(笑)。まだ、発表できていないイチケイメンバーの方たちも個性的で、イチケイメンバーがそろったときのオフの会話が本当に面白く、笑いの絶えない現場です。 黒木:撮影が始まってまだ数日ですが、和気あいあいとしています。 ――共演者の黒木さんについては? 竹野内:変幻自在に役を演じられる日本で貴重な女優さんで、いつか共演してみたいと思っていた方でしたので、今回ご一緒できてうれしかったです。 ――黒木さんは、共演者の竹野内さんについては? 黒木:今回初めてご一緒させていただきましたが、みちおさんを独特な雰囲気や間で、魅力的に演じてらっしゃってすごく楽しいです。 ――演じるうえで心がけたいことは? 竹野内:人の今後の人生を左右する職業なので、型破りな役ですが、そこは丁寧に演じていかなければと思っています。 黒木:ただ堅いだけでなく、正義に対して熱い坂間を人間らしく演じられたらと思います。 ――視聴者へメッセージをお願いします。 竹野内:刑事裁判官に焦点を当てた連続ドラマは初めてとなります。裁判官も、ご覧になってくださる視聴者の皆さまと同じ一人の人間だと思うので、“人を裁く”ということがいかに難しいかということを、一緒に考えていけるような作品が作れたらすてきだなと思います。 黒木:個性的なイチケイの皆と、普段あまり触れることの少ない裁判官という仕事を楽しみつつ見ていただけたらと思います。