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「サムスンバイオ証拠隠滅」役員復帰にサムスン電子社長「恥ずかしい」…是正を約束

配信

ハンギョレ新聞

事業支援TFのペク常務、サムスンバイオの経営に関与 ハンギョレの報道により明らかになり、遵監委で議論 遵監委「一刀両断する原則の確立を」

 サムスンバイオロジクス(サムスンバイオ)の証拠隠滅を主導した容疑で有罪を宣告されたサムスン電子の事業支援タスクフォース(TF)の役員が現場に復帰し、系列会社の経営に介入しているとの指摘に対し、サムスン電子のイ・イニョン社長が「恥ずかしい」と述べ、是正を約束した。  5日、ハンギョレの取材を総合すると、前日開かれたサムスン遵法監視委員会(遵監委)の会議でイ社長は、サムスン電子のペク・サンヒョン事業支援TF常務の経営復帰について「恥ずかしくて見るに堪えない」と遺憾の意を表明し、「社内に行き、そのような点をはっきりと話す」と発言したことが確認された。  サムスン電子事業支援TFのサムスンバイオ・サムスンバイオエピス(エピス)の運営担当役員として証拠隠滅を主導したペク常務が、サムスンバイオとエピスの役員と職員に再び業務指示を出しているとの事実は、先月13日、ハンギョレの報道により知られることになった。ペク常務は2018年5月、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長の経営権違法継承疑惑に対する検察の捜査が始まると、すぐにサムスンバイオとエピスの役職員に内部資料の削除などを指示した容疑(証拠隠滅・隠匿教唆)で拘束起訴された。一審の判決文によると、ペク常務は検察の捜査に備えてサムスンバイオとエピスの役員に資料の削除を指示した後、随時報告を受け、サムスンバイオの工場とエピスの社屋などを直接訪ね、役職員60人ほどの携帯電話に「JY(サムスン電子のイ・ジェヨン副会長を指す)・副会長・コールオプション」などのキーワードが入った資料を削除させるようにした。裁判所はペク常務の容疑を認めて去年12月、一審で懲役1年6カ月、執行猶予3年を宣告した。  ところが執行猶予で釈放されたペク常務は、今年の初めから再びサムスンバイオの経営に関与している状況だ。ペク常務が別の役員の電子メールを借りて内密の形で出す指示が、サムスンバイオの財経チームを通じて他の職員に伝えられる形だ。一方、ペク常務とともに起訴されたサムスンバイオとエピスの役職員は、本来の職責から降格されるなど懲戒人事を受けたと伝えられた。粉飾会計関連の証拠隠滅を指示した事業支援TFの役員はそのまま残り、その指示を履行した系列会社の職員だけ「しっぽ切り」式の懲戒を受けたということだ。  遵監委のキム・ジヒョン委員長は4日、遵監委の会議にハンギョレの報道のスクラップを準備してくるなど、事案の深刻さを認知して意見を交わした。委員らは「米国のような国では実刑を受けた役員には『一刀両断』の措置を下すので、韓国もそのような原則が確立されなければならない」とのことで意を共にしたという。ある遵監委の委員は「かつて、SKのチェ・テウォン会長が有罪判決を受けて執行猶予で釈放された後、取締役再選任案が出てくると、すぐに外国株主が『上場法人の取締役として不適合だ』と指摘した」とし「このように役職員に刑事的な問題が生じた場合、どう対応するか枠組みを作らなければならない」と注文した。これに対してサムスン電子の内部委員であるイ社長が反省と是正を約束したのだ。  ただし、この日は具体的な是正案や原則樹立の議論はなかったことが伝えられた。サムスン電子は5月29日に金融監督院に提出した「2019年企業支配構造報告書」で「役員が横領などの容疑で起訴され刑事裁判が進行される場合に当該裁判結果が確定すれば、当役員に対する必要な措置を取るだろう」としながら「裁判確定前でも企業価値の毀損を防止する観点から必要な場合は、相当の措置を取ることができる」と指摘したことがある。  一方、遵監委で唯一のサムスンの内部委員だったイ・イニョン社長は辞意を表明した。遵監委は「イ・イニョン委員はサムスン電子の社会的関係(CR)担当で、最近、委員会の勧告を機に会社が社会各界とのコミュニケーションを大幅に拡大することになり、会社と委員会の業務を同時遂行することは難しいと判断し、やむを得ず辞任に至ることになった」と明らかにした。 イ・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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