レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
F1第22戦ラスベガスGPの予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスはQ1敗退で16番手。週末を通して苦戦している感のあったレッドブルだったが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが5番手に食い込んだ一方でペレスは下位に沈んでしまった。 【ギャラリー】既視感の正体はコレ! ラスベガス特別カラーのVCARBと“クリソツ”なザウバー・ペトロナス これでペレスは、今季6度目となる予選Q1敗退。姉妹チームのRBは角田裕毅が7番手、リアム・ローソンが15番手と共にペレスを上回った。これによってペレスは、18番手に終わったメキシコGP、そして13番手(12番グリッド)に終わったサンパウロGPに続いて、3戦連続でRBの2台に予選で敗れてしまった。 「予選を通して速さがなかった。それが僕たちにとって大きな問題だ。Q1でこれほど競争力がないことを踏まえれば、タイヤを2セット使うべきだったと今になって思う」 予選をそう振り返ったペレス。低速域でのグリップに苦しんでいるとのことで、そこでタイヤをスライドさせてしまうと、タイヤをダメにしてしまうと訴えた。レッドブルは今回、ウイングのダウンフォースレベルに関して判断を誤り、現地でウイングのフラップを削って対処するという慌ただしい動きを見せていたが、こういったドタバタも少なからず影響を与えていそうだ。 またレースに向けた自信を尋ねられたペレスは、マシンに根本的な問題を抱えていると語った。 「今はマシンに根本的な問題を抱えていて、それが僕にとってよろしくない状態になっている」 「だからそこに対して妥協するのではなく、抱えている問題を解決することに集中している。今はレースウィークを迎えると色々なことを掘り下げているけど、それらをうまくまとめるのは簡単じゃない」 「もちろん理想的な状態ではない。自分はもっとできると思っているからこそ、上にいきたいと思っているけど、グリップがない状態では本当に厳しい。ミスもしやすくなってしまう」 フリー走行の段階では、1周のアタックよりもロングランで調子が良さそうだったため、レースではもう少し競争力を発揮できるのではないかと考えているペレス。しかし、いかんせん16番グリッドと後方からのスタートでは追い上げも容易ではない。しかも前述の通りウイングのダウンフォースレベルもライバルに合わせて急遽削ってきている状況であり、トップスピードも芳しくない。ペレスは決勝に向けては「高度なことをしないといけないだろうね」と述べた。
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