街にあふれるトヨタ「ハリアー」“高額車”なのにみんなどうやって買ってるの? 実は「安く買える秘訣」存在? ほぼ半数が選ぶ「意外な購入方法」とは
ハリアーが発売から4年を経ても好調に売られる理由
トヨタ「ハリアー」は、現行モデル(4代目)が2020年6月に登場した高級SUVです。 価格は、最も安い2リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「S」が312万8000円、主力グレードの「ハイブリッドG」は411万9000円に達するなど、比較的高価格帯のモデルとして販売されます。 【画像】カッコいい! これが最廉価の「ハリアー」です! 画像を見る(30枚以上)
そんなハリアーは販売が好調です。2023年度(2023年4月から2024年3月)の登録台数は、2022年度の1.5倍(7万554台)を達成し、発売から3年が経過したモデルですが、販売ランキングの上位に入りました。 ハリアーが息の長い人気を保つ理由について、トヨタの販売店スタッフは次のようにいいます。 「ハリアーでは、まず高級感のある外観デザインが人気です。内装も上質に仕上げました。 しかも従来モデルも人気車だったので、乗り替え需要も多いですし、リセールバリューが高いこともあり、大半のお客さまが5年ごとに乗り替えます」 ハリアーの上質な外観は、歴代モデルでもセールスポイントとなっています。内装も合成皮革を多く使いながら、本革のように上質に造り込みました。 リセールバリューは、残価設定ローンの残価率(新車価格に占める残存価値の割合)を見ると分かりやすいです。 ハリアーの場合、3年後の残価率は59%と高く、5年後でも43%に達します。一般的には3年後が40~45%、5年後は25%前後まで下がるため、ハリアーはリセールバリューの高いクルマと判断されます。 残価設定ローンは残価を除いた金額を分割返済するため、残価率の高い車種は返済額が抑えられ、ハリアーでも月々の返済額が安く済みます。 販売店によると、ハリアー購入者の40%以上が残価設定ローンを使っているとのことですから、残価率の高さもハリアーが好調に売られている要因となっているようです。
ハリアーがほかのSUVより優れているところとは
それにしてもトヨタには、ハリアー以外にも売れ筋の価格帯が300万円を超えるSUVが数多く用意されています。 「クラウン」のSUVモデルとして登場した「クラウンクロスオーバー」は2022年7月、「クラウンスポーツ」は2023年10月と設計が新しいですが、これらのクラウンシリーズを合計した登録台数よりもハリアーの方が多く売れています。