創成館対熊本国府はドロー決着!決勝T進出を逃す
2月21日、令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会の2日目。那覇・創成館・熊本国府・佐賀東の4チーム全てが勝ち点3で並ぶ第1ブロックの最終戦2試合が行われ、勝利が準決勝進出の絶対条件だった創成館と熊本国府の一戦は、2-2の引き分けで終了し、どちらも第1ブロック突破を果たせなかった。 【フォトギャラリー】創成館 vs 熊本国府 立ち上がり、長いボールで相手を押し込んで、高い位置からゲームを組み立てようとする創成館に対し、熊本国府は大村幸輝を起点に、吉田陸や山下宗大がエリア内に切れ込んでチャンスを構築。創成館のスタートの悪さもあって、ボールのつなぎで優位に立った熊本国府は23分に右サイドでプレーする吉田がゴール前でシュートを放つが、このシュートはバーを超えノーゴール。 対する創成館は思うようにボールを保持できない中で、27分にコーナーキックのチャンスからヘディングを放っていくが、こちらはバーを直撃。その直後も熊本国府の左サイドハーフ、佐藤瑛輝がペナルティエリア内へボールを運び、強烈なシュートを放つが、ここは創成館の守護神、GK永田健人がセーブしゴールを許さず。 互いに惜しいチャンスの応酬の末、先にゴールを決めたのは創成館。前半終了間際に立川蒼真がピッチ中央のあたりから得意のドリブルでボールを前に運ぶと、前に出てきた熊本国府のGK甲斐英士郎をかわして、最後は村田颯が右足でゴール。創成館が1-0として前半を折り返す。 後半も互いに攻め合う両チームだが、熊本国府はセカンドボールをしっかりと回収し、早いボールのつなぎで攻撃を優勢に展開。40分にはセットプレーから惜しいチャンスを作ると、43分に高山桜介からパスを受けた山下がゴール前まで持ち上がり、再び高山にパス。これを落ち着いて高山が落ち着いて決めて1-1。さらに56分には高山のロングスローをゴール前で受けた杉本蓮からのボールを山下が押し込み熊本国府が逆転に成功する。 勝たない限り準決勝進出が不可能な創成館は、試合終了間際の58分の田中歩武の突破から、最後は波多野太一が1点を返し同点とするが反撃もここまで。試合は2-2の引き分けで終了し、隣のピッチで試合をしていた同ブロックの佐賀東が那覇に7-0と大勝したため、第1ブロックの代表には佐賀東が決定。試合前は勝った方が準決勝に進出するとみられていた両チームがそろって敗退することになった。 (文・写真=藤原裕久)