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坂本竜介に聞く「現代卓球のトレンド」 5年後伸びる日本選手とは

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10代で“卓球界の怪童”と呼ばれた坂本竜介氏。岸川聖也、水谷隼らとドイツリーグで腕を磨いた同氏は、世界の先端テクニックを次々と取り入れ、日本の卓球のスタンダードを変えていった。 次世代のメダリスト候補、明大1年の宇田と戸上 35歳となった今は、TリーグT.T彩たまの監督として、将来性のある選手のスカウトを行い、自ら若き才能を育て続ける。 「選手の目利き」には絶対の自信を持つ坂本氏に、現代卓球の潮流と今後伸びそうなプレーヤーについてお話を伺った。

ボールタッチだけではダメ、心のセンスが無いと

ーー東京五輪代表選考レースが終わり、次の五輪に向けた新しい戦いや未来の卓球界が気になるところです。 坂本竜介監督(T.T彩たま、以下坂本):そうですね。今から2024年のパリ、そしてその先を見据えることも重要です。 卓球界では10代から一線で活躍するのが当たり前。急に伸びる選手も多いので、将来予測は結構難しいですが、まず今の状況で行けば宇田(幸矢)や戸上(隼輔、ともに明治大学)が強くなってくれないと日本男子としては厳しい。 今、若手で勢いのある宇田も戸上もパリ五輪を迎える頃には22歳ですから、卓球界でいけば若手には入らない年齢になっていますよね。 男子では、16歳の張本(智和)が頭ひとつ抜けていますが、丹羽(孝希)も今まだ25歳。パリのときにまだ29歳なので充分チャンスがある。 そう考えても3番手、4番手のレベルがもっともっと上がって来ないと今後の日本男子は厳しくなる。 ーー注目している選手はいますか? 坂本:松島輝空(JOCエリートアカデミー/星槎)はこのまま順調に伸びるかが見もの。それから面白い選手でいけば篠塚(大登。愛工大名電高)。フィーリングでいうとかなり天才的なものを持ってるんですけど、早くは化けないタイプでしょうね。まだ心がついていってないですから。逆にああいうタイプは20歳すぎくらいから一気に上がって来るかもしれない。まだ17でしょ。そういうポテンシャルでいくとピカイチですよね、ボールさばきというか。 ーーポテンシャルのある若手選手が伸びるのに大切なことは? 坂本:絶対勝ちたいという欲。これに尽きます。戸上はそういう欲が高校1年で既に備わってたんで伸びた。それも才能だから。 僕が嫌いなのは、多くの指導者が卓球選手を見て「センスいい」「センスある」って言いがちなこと。センスってなにを言ってるの?って話なんですよ。みんなボールタッチのことをセンスっていうんだけど、心もセンスだから。 「あいつセンスがあるから今後伸びる」とか「あいつはセンスないから伸びない」っていうんですけど、ボールタッチのフィーリングだけで卓球は勝てないから。心のセンス、勝ちたい気持ちが強いか、勝負どころで頑張れるかの方が大事。センスっていう言葉の使い方を見直したいですね。 ーー「心のセンス」と「ボールタッチのセンス」の両方が揃っているのは? 坂本:中国では許昕(シュシン)でしょうね。樊振東(ファンジェンドン)、馬龍(マロン)は特別フィーリングがいいわけじゃない、でも心が強すぎる。自分の戦術を絶対に最後まで遂行できる心を持ってる。 ーー日本選手についてはいかがですか? 坂本:(水谷)隼って言いたいんですけどやはり1番気持ちが強いのは張本(智和)だと思います。でももちろん隼も心が強いからここまで成績おさめられてる。フィーリング良い選手でいうと代表的なのは(松平)健太ですよね。日本ではダントツ。(岸川)聖也もいいですね。(吉村)真晴も(丹羽)孝希もセンスマンと言っていい。(田添)響とか(吉村)和弘もそういう系統に入る。

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