「デンソー、復興の象徴に」 SVリーグ・大河チェアマン、福島で語る
バレーボールSVリーグの大河正明代表理事(チェアマン)は12日、リーグ発足に伴う本拠地自治体へのあいさつで来県した。福島民友新聞社の取材に対し、女子デンソーエアリービーズの郡山市への本拠地移転に触れ「地道にやっていけば、温かい県民の皆さんに応援してもらえるはず。復興の象徴になってほしい」と期待した。大河氏は県庁で内堀雅雄知事とも会談した。 ーSVリーグがスタートし、連日熱戦が繰り広げられている。 「男子は半分以上の試合が満員で、いい滑り出しだ。女子はまだこれから。バレーボールはテレビで見慣れたスポーツだが、生だともっと面白い。粘り強く拾ってつなぐプレーは見応えがあり、ファンは確実に増えている」 ーデンソーエアリービーズの戦いぶりはどうか。 「(開幕9連勝は)素晴らしいスタートダッシュだった。負けが続いた時期もあったが、ずるずる行かずに持ち直した。上位を目指してほしい。知名度を上げることが大事で、楽しい試合を見せてリピーターになってもらう。福島は地元チームを熱狂的に応援する風土があると思う。オールスターゲームを開催できるような環境も整えてほしい」 ーSVリーグの展望は。 「バレーボール人口を増やし、部活動の地域移行の受け皿にもなりたい。バレーは男女とも世界大会の上位常連国。地域と向き合いながら、強さも売りにしていきたい」 ◇ おおかわ・まさあき 京都市出身。京都大法学部卒。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)勤務を経て、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)常務理事、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)代表理事、びわこ成蹊スポーツ大学長などを歴任。2022年9月から日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)副会長。今年7月から現職。66歳。
福島民友新聞