【MLB】代理人ジョエル・ウルフ氏がメディア対応 佐々木朗希の争奪戦や鈴木誠也のトレードについて言及
日本時間12月11日、佐々木朗希や鈴木誠也の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏がウィンター・ミーティングの場でメディア対応を行い、様々なトピックについてコメントした。ウルフ氏によると、現在は佐々木の獲得を希望する球団との面談を実施するスケジュールの調整を行っており、早ければ来週にも各球団との面談が始まるようだ。また、トレードの可能性が取り沙汰されている鈴木について、ウルフ氏はジェッド・ホイヤー編成本部長から連絡があったことを明かし、「その件についてはコミュニケーションを取り続けている」と語った。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ウルフ氏のメディア対応では、やはり佐々木に関する話題が中心となった。ドジャースが大本命と言われている佐々木争奪戦だが、ウルフ氏は「スモールマーケット球団でもビッグマーケット球団でも、西海岸でも東海岸でも、どんな条件であってもオープンに考えるだろう」と説明。「各球団はすでにプレゼンの準備を始めているようだ。ミーティングの回数については柔軟に対応していく」と幅広く多くの球団と話をするつもりであることを明かした。現時点ではすべての球団に門戸が開かれていると言ってよさそうだ。 また、契約のタイミングについては「理論上は今すぐにでも契約できるが、そうはならないだろう」と語り、2025年度の契約可能期間がスタートする来年1月15日(現地時間)まで待つつもりであることを示唆。さらに、必ずしも最高額の契約金を提示した球団と契約するわけではなく、佐々木自身がフィットする球団かどうかという基準で移籍先を選ぶ方針であることを明かした。 一方、トレードの可能性が取り沙汰されている鈴木については、鈴木自身が全球団に対するトレード拒否権を持っていることもあり、「彼はトレード拒否権を破棄することについてオープンな考えを持っているが、移籍を検討するチームは限られるだろう」とコメント。「日本では素晴らしい守備力を発揮していた選手であり、DHでいることは彼にとって嬉しいことではない」とも語っており、DHではなくレギュラーの外野手としての起用を保証する球団があれば、鈴木は移籍を前向きに検討するかもしれない。 ただし、カブスが優先するのはコディ・ベリンジャーの放出であり、実際に鈴木のトレードが実現する可能性は極めて低いとみられる。カブスのカーター・ホーキンスGMは「素晴らしい選手をトレードに出すハードルは本当に高い。我々はセイヤをトレードしたくない。打診があれば話は聞くけれど、交渉は進展しないと思う」とコメント。「なぜなら、彼は素晴らしい選手であり、チームに見事にフィットしているからね」と鈴木のトレード交渉を積極的に進めていくことを否定した。